【空き家売却の3000万控除〜 その4】どこで最期を迎えるか?も大切な要件です。
空き家を売った時の税金特例は、
その売ろうとしている空き家に、
住んでいた人にも条件があります。
具体的には、
「空き家になる直前まで被相続人が住んでいた」
ということですが、
わかりやすい例を挙げると、
「相続が発生するまで実家に親が住んでいた」
などが当てはまります。
老衰や病気などで、
実家で親が最期を迎えた場合などが、
該当することでしょう。
また相続発生まで、
被相続人(親など)がその家に住んでいない場合でも、
老人ホームなどに入所していた場合は
特例の対象になります。
逆に、
貸していた家が空き家になったとか、
別荘などの一時的にしか利用しない家などは、
対象外になります。
この特例は、言い換えれば、
「どこで人生の最期を迎えるか?」
も重要な要件とも言えるでしょう。
想い入れのある自宅で最期を迎えたい、
そんな想いを汲んだ、
人情味ある特例とも思えます。
税金の特例が使えるかどうかは大切ですが、
故人が最期を迎えた場所であることも、
あらためて想い留めておきながら、
実家の空き家対策も考えていきたいですね。
特例の詳細は以下をご確認ください。
◉国土交通省
令和5年度 国土交通省税制改正事項 (住宅局関係抜粋))
空き家を抑制するための
特例措置(3000万控除)の拡充と延長(所得税・個人住民税)
◉国税庁HP
被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例
国税庁HPはこちら→ https://www.nta.go.jp/index.htm
こちらの記事もご参照ください。
【実家の売却】空き家の前に、
まず「不動産を売った時の税金」を知っておきましょう。