【実家の空き家対策】売れなかったら、貸しませんか?
空き家の実家について、
ネット記事や各メディアをみていると、
「古い実家は早く処分すべき」
と言われているのをよく目にします。
古い一戸建ては、維持管理が大変だったり、
防犯、防災、衛生上など、
周囲に迷惑がかかることも多いので、
「早く売って手放す」ことを、
多くのメディアで紹介されています。
その意見は私も理解はします。
空き家の実家を掃除したり、
空気の入れ替えに行くのに、
なかなか時間が取れなかったり、
遠方の実家であれば、
交通費もそれなりかかります。
早く売れれば、
そういった心配がなくなるのですから、
ごもっともなお話です。
しかしながら、どんな実家も、
すぐに売れるわけではありません。
都市部の実家なら、
それなりの金額とスピードで売れるでしょうが、
地方で人が少なくニーズがあまりない場所では、
何年も売れない、、といったことは、
十分にありますし、実際によく見かけます。
このような
なかなか売れないエリアの実家を
「早く売りましょう」といっても、
売れるわけはありません。
早く売るための方法は、
いくつか考えられることはありますが、
そもそもの考えを変えることも、
大きな選択肢の一つでしょう。
具体的には、
売れなければ「貸す」という選択です。
家を探している側の気持ちに
なってみれば分かると思いますが、
この場所に住んでみたいとは思うけど、
買いたいとは思わない、買えない、
と思うことはありますよね。
逆をいえば、
「借りれるなら住んでみたい」
というニーズはあるのです。
まとまったお金が欲しいというなら、
売る方法を考えた方が良いですが、
維持管理や周囲への迷惑などが理由で、
早く売りたいと考えているなら、
借りてもらえれば、その心配はなくなります。
とはいえ、
そもそも売れない家が貸せるの?
と思うこともあるでしょう。
田舎のポツンと一軒家みたいなところに、
借りる人がいるとは思えない、、
そう思うことも当然あるでしょう。
しかしながら、
コロナでライフスタイルが変わり、
新しい賃貸ニーズがでてきました。
オンラインが日常になり、
リモートワーク、ワーケーション、二拠点生活、
といったライフスタイルが浸透してきました。
必ずしも毎日通勤する必要がなくなり、
街おこしや地域活性化の動きも、
活発になってきました。
また副業を認める会社も多くなり、
民泊やレンタルスペースなど、
空き家を活用した副業・起業も
多く考えられるようになりました。
こうした今のライフスタイルから、
新しい賃貸ニーズが生まれているため、
売れない家であっても、
貸せる可能性は十分にあるのです。
古い実家は早く売らなければ、、、
という固定概念は取払い、
「実家を貸す」
という考え方も、
ぜひ検討されてみてくださいね。