【実家の話題 その1】売れなかったら、貸しませんか?
空き家の実家について、
ネット記事や各メディアをみていると、
「古い実家は早く処分すべき」
と言われているのをよく目にします。
古い一戸建ては、
維持管理が大変だったり、
防犯、防災、衛生上など、
周囲に迷惑がかかることも多いので、
「早く売って手放す」ことを、
多くのメディアで紹介されています。
その意見は私も理解はします。
空き家の実家を掃除したり、
空気の入れ替えに行くのに、
なかなか時間が取れなかったり、
遠方の実家であれば、
交通費もそれなりかかります。
早く売れれば、
そういった心配がなくなるのですから、
ごもっともなお話です。
しかしながら、どんな実家も、
すぐに売れるわけではありません。
都市部の実家なら、
それなりの金額とスピードで
売れるでしょうが、
遠方で人が少なく、
ニーズがあまりない場所では、
何年も売れないといったことも
十分にありますし、実際によく見かけます。
このような
なかなか売れないエリアの実家を
「早く売りましょう」といっても、
売れるわけはありません。
早く売るための方法は、
いくつか考えられることはありますが、
そもそもの考えを変えることも、
大きな選択肢の一つでしょう。
具体的には、
売れなければ「貸す」という選択です。
家を探している側の気持ちに
なってみれば分かると思いますが、
この場所のこの家に、
住んでみたいとは思うけど、
買うほどではないよね、
と思うことはありますよね。
逆をいえば、
「借りれるなら住んでみたい」
というニーズはあるのです。
まとまったお金が欲しいというなら、
売る方法を考えた方が良いですが、
維持管理や周囲への迷惑などが理由で、
早く売りたいと考えているなら、
借りてもらえれば、
その心配はなくなります。
年末年始に、
家族や親戚と話す時があったら、
こんな切り出し方を
してみてはいかがですか?
>>
実家をずっと、
空き家のままにしておくなら、
無理に売らなくても
誰かに借りてもらって
住んでもらった方がいいんじゃない?
>>
違和感のない、
普通の会話の一コマですよね。
ぜひ年末年始の機会に
実家に関わる人たちへ、
一度聞いてみてはいかがですか?
その問いかけで、
関わる人の実家の考え方が
結構分かると思いますよ!