【生前贈与】思い残すことをなくすために。
人生のフェーズごとに、
実家の空き家対策に利用できる制度として、
以下の4つをご紹介させていただきました。
・財産管理委任契約
・任意後見制度
・遺言
・民事信託(家族信託)
親や自分が元気なうちに利用できる方法、
亡くなってから実現できる方法、として、
いずれも未来の生活を
具体的に描く面から考えてみました。
本日は、
相続に関わる具体的な対策の一つとして
「生前贈与」について、お伝えします。
生前贈与とは、読んで字の如く、
「生きているうちに財産を贈与する」
ことです。
相続税や贈与税などの税金対策の一つとして
出てくることが多いですが、
元気なうちに財産を引き継ぐことで、
「相続後のトラブル回避や、
生前に財産や気持ちの整理ができる」
というメリットもあります。
言い換えれば、元気なうちに、
「思い残すことをなくすことができる」
方法とも言えるでしょう。
いわゆる「争族」という
相続に関わるトラブルや人間関係の悪化は、
相続をする方もされる方も避けたいものです。
当事者が元気なうちから、
生前贈与により財産を分けてしまうことで、
親や自分が他界してからのトラブルを
防ぐことができます。
もっとも、
当事者が元気な時に生前贈与することで、
逆にトラブルになる可能性もありますが、
後世にトラブルを残さないため
人生の最後をきれいに終わらすために、
トラブルの種を出して、
生前に問題解決をする手段としても、
生前贈与は
有効な選択肢ではないかと思います。
税金対策だけでなく、
想いを託す、未来を築くと面からも、
生前贈与は考えてみるといいですね。