自らの土砂災害の体験から、身を持って自然災害の怖さを知りました。
昨日、国土交通省から
昨年の土砂災害件数の発表がありました。
◉平成30年の土砂災害発生件数が
確定しました
確定しました
~平成30年は過去最多件数を記録~
(国土交通省HPより)
昨年の土砂災害件数は、
昭和57年からの統計以来、
過去最多の件数で、
1道2府41件で、
3459件の土砂災害が発生したとのこと。
しかも、
年別の土砂災害件数の推移グラフをみると、
昨年は過去ダントツの発生件数で、
集計開始以降における
平均発生件数(1015件)の
約3、4倍発生したとのことです。
確かに昨年は、
土砂災害のニュースが多かったとは
感じていましたが、
ここまで多いとは正直驚きました。
私は過去に一度、
土砂災害の現場に居合わせたことがあります。
大学時代、最後の合宿で伊豆に行った時、
バスに乗車して、
川と山に沿った道を走っていたところ、
豪雨で川が増水し、
山側からはバスに鉄砲水が襲ってきました。
道路は豪雨で動かず、
このままでは、山から土砂が落ちてきそうで、
運転手さんの判断で、バスを乗り捨てて、
乗客皆で山を登り避難しました。
10人くらいの乗客がいたでしょうか。
足の悪い高齢のおばあさんもいて、
当時バスの中で一番若かった自分と後輩で
力を合わせて、
それこそ豪雨の中、
死に物狂いで山の中を登り、
避難していきました。
地元の運転手さんのおかげで、
山を越えて、
近くの駅までたどり着き、
そこで消防車を呼んで、来てもらいました。
避難所についてから、
やっと心の底から安堵したのを
今でも覚えています。
私自身、こうした土砂災害を
身を持って経験したわけですが、
土砂災害をはじめ、
自然災害は、本当に、本当に怖いです。
土砂災害が
昨年なぜこれだけ多かったかは、
専門家の判断によりますが、
少なくとも、
不動産を扱う人間にとっても、
自然災害は無関係ではありません。
現在の不動産取引では、重要事項説明の中で、
対象不動産が
土砂災害警戒区域に指定されているかどうか、
を説明する義務があります。
不動産の説明ではあっても、
万が一災害が発生した際は、
人命に関わることであり、
私たち不動産を扱っている人間にとって、
土砂災害警戒区域の説明責任は
重大事項です。
また土砂災害は、津波と違い、
日本全国至るところで
発生する可能性があります。
私が主に活動している地域は、
土砂災害警戒区域に指定されている場所は
あまりありませんが、
指定されていないからといって、
災害が起こらない
ということではありません。
あなたは、自分のご実家が
土砂災害警戒区域内にあるかどうか?
知っていますか?
ぜひ今一度、ご実家があるエリアが
土砂災害警戒区域に指定されているか?
確認してみて、
万が一の災害への備えは、
十分にしておいてくださいね。