「親を呼ぶ」+「災害に備える」をセットで考える空き家対策。
この数日の記録的な大雨で、
日本各地で甚大な被害と多くの犠牲者が
出てしまいました。
これ以上の被害や犠牲が出ないことを
ただただ、祈るしかできませんが、
こうした数十年に一度と言われる
自然災害が多発する昨今、
自然災害から身を守るよりも、
自然災害から事前に逃げる選択も、
真剣に考えなければならない時代に
なってきたように感じます。
いつどこで、
甚大な災害が起きるかわからない今、
遠く実家に親が1人で住んでいる状態は、
命に関わる問題と言っても
過言ではありません。
親が高齢になって、
何かと手助けが必要になるから、
一緒に住もうというのが、
親との同居の大きな理由ですが、
「災害から身を守るために親と暮らす」
ことも、これからますます増えそうな、
同居の理由ではないでしょうか?
親を自分のところに呼び寄せたら、
実家は空き家になるわけですが、
その空き家は万が一の災害が起こった際、
周囲に危険が及ばないようにしておく、
そんな空き家対策も、
これからますます増えてくることでしょう。
具体的には、
流されたり壊れないよう、家を補強したり、
建物を解体してしまったりということが
挙げられます。
これらの対策は、
空き家の基本的な対策の一つで、
決して特別なことではありません。
台風で家の部材が飛ばないように、
補強や補修をするのは、
空き家対策の多い事例の一つですが、
川に流されないようにとか、
1階が浸水した場合に備えて、など、
甚大な災害を前提に考えるエリアも
出てくることでしょう。
災害から身を守るために親を呼び、
親が出て行った空き家をどう対策するか?
「親を呼ぶ」と「災害に備える」を
セットで考える空き家対策も
これからますます重要になってきそうです。