【実家が空き家になる理由】〜その②:あなたのご実家は違法ではありませんか?(売れない)
故郷の実家を宝に変えよう!
実家の空き家対策プロデューサー
細井久男です。
子供の頃から学び、遊び、育ったご実家。
あなたのご実家はどんなところにありますか?
例えば、
路地の突き当たりだったり、
車が一台通れるくらいの幅の道に土地が接していたり、
敷地いっぱいに建物が建っていたり、
子供の頃の冒険心をくすぐる、
立地条件のご実家もあると思います。
私の実家も路地の途中にありますが、
途中から人二人並んで通れるくらいの細い路地になり、
その路地の奥に、そろばん塾があって、
6年間通っていたものでした。
良き思い出が詰まったご実家ですが、
実はそのような道が狭かったり、
建物が敷地いっぱいに建っていると、
現在の不動産の法令に違反している場合があります。
具体的には、
①ご実家が建っている土地が、
4m以上の道路に2m以上
接している。
②ご実家が建っている地域により、
敷地の広さに対して
建てられる建物面積が決まってしまう。
(建ぺい率、容積率)
といった法令の制限があるのですが、
ではこういった制限に違反すると
何が問題なのでしょうか?
一つは、
その場所で同じように
建て替えをしようにも、
法令に違反しているので、
建て替えができません。
またそういった違法に建てられている物件でも、
売却はできますが、
そのような物件には、
金融機関が融資をしてくれません。
融資が受けられないということは、
購入を検討される人は、
現金で買わなければなりません。
金額にもよりますが、一般的に
不動産は現金と融資を合わせて購入される方が多いので、
現金で物件を買う方は、かなり少なくなります。
また法令に違反していると、
資産価値も低くなりますので、
なかなか買い手がつきにくくなります。
結果、
いつまでも売れない物件になり、
空き家のまま
時が過ぎていってしまうのです。
家族や身内に不動産関連業界の方がいらっしゃれば、
ある程度対応も考えられると思いますが、
知らずにご実家で生活し、
相続して実家を受け継いだ時に知ったなんてことも、
少なくないお話です。
今新築される建物は
法令違反というのはほとんどなくなりましたが、
昔は法令に違反しているとわかっていても、
無理やり建物を広くしてしまったり、
建物を建ててしまったりしていた時代でもありました。
そのような時代に建てられた建物は、
今の時代売却したり、建て替えたりすると
思うようにいかない場合も多々あります。
ご実家を受け継いだ時には、
今の法令にあっているかどうか、
ぜひ物件調査されることお勧めいたします。