【空き家の実家が、人にケガをさせてしまう前に】
空き家が問題になっている理由の一つには、
空き家の実家を十分に管理できず、
人や物へ被害が発生するリスクがあります。
草木が生い茂り、虫や害虫・害獣で
周囲に迷惑がかかったり、
屋根など老朽化した建物の一部が
風で飛ばされて、
人に怪我をさせることも、
十分あり得るお話です。
では実際にこういったことが
起こってしまったらどうなるのでしょうか?
原則的には、やはり管理不十分ということで、
所有者に責任が発生し、
被害者に対して損害賠償することになるでしょう。
こんなことにならないよう、
空き家の実家にはマメに足を運んで、
草木や建物について、
適切な管理・修繕はすべきですが、
遠方であったり、
シゴト等の都合でなかなか実家には行けず、
管理がおろそかになってしまうことも
よく聞く話です。
周囲や人に危害が出ない程度の
建物や庭の状況で、年に数回行って、
自分自身で管理できるようであれば、
まずは現状を維持することで
当面は良いかとは思います。
しかし、
老朽化が激しい、
建物が一部壊れている、
陽当良好で草木の成長が早い、
周囲と家が接近している、
人通りが多い、
等といった状況ですと、
やはり何かあってからでは遅いので、
何かしらの対策はしておくべきです。
具体的に考えられる対策としては、
・火災保険への加入
・空き家管理業者への管理委託
があります。
どちらも費用はかかりますが、
人に怪我をさせたり、
周囲の建物に大きな被害が発生して、
自腹で賠償するリスクを考えれば、
決して高くはない選択肢でしょう。
使わない空き家に
「極力お金はかけたくない」
お気持ちも当然あるとは想います。
しかし所有者の責任として
あなどれないリスクでもあるので、
空き家の実家を所有しているのであれば、
今一度真剣にお考えいただくことを
お勧めいたします。
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