【相隣関係の見直し】お隣から越境している木の枝も、心配がなくなりそうです。
明日からいよいよ令和５年度が始まりますね。
今年は桜も早く咲き、
新年度を前にお花見を満喫されている様子も
あちこちで見かけますね。
そんな桜を見ていると、
家の敷地から道路へドーンと張り出していたり、
お隣の家から自分の家に迫ってくるような木も
あったりします。
こうした木の越境は、
近隣関係で問題になることが多くあります。
空き家で誰も手入れをしない木の葉や枝が、
自分の家や周辺に落ちてきて、
掃除が大変だったり、通行の妨げになる、
空き家の所有者が分からず、
誰にいえば良いか分からない、
共有持分で意見が割れて伐採できない、
などなど、結構身近に多くあるお話です。
これまでは、いくら邪魔であっても、
他人の家の木や枝を切ることは
できませんでしたが、
お伝えしている４月１日の
不動産・相続に関わるルール改正で、
それが可能になります。
具体的には、
以下のようなことが可能になります。
・木枝を切ってもらうのを
所有者に頼んでも放置されたり、
そもそも木の所有者が分からない場合、
越境された所有者が自ら切り取れる。
・複数の共有の木である場合は、
各人の判断で切ることができるようになる。
（共有者全員に同意はいらない。）
・共有者の一人から許可を取れば、
越境された隣の土地の所有者が切ることができる。
これからさらに暑くなってくると、
木の枝葉がぐんぐん伸び、
こうした木の越境をめぐる問題は、
多くなってくることでしょう。
空き家の実家の木や植栽が
隣地の迷惑にならないように、
手入れをすると同時に、
周囲に空き家がある場合の庭木の対応として、
理解しておいていただければと思います。
また法律の改正で、越境している木を
越境されている側が切れるようになっても、
越境している木の所有者に、
切ってもらうことが原則ではあります。
周辺の方とのコミュニケーションであったり、
連絡先を把握しておいたりするなど、
できる限り良好な近隣関係をつくれるよう、
意識はしておきたいですね。
【令和５年度以降の改正事項】
令和５年４月１日より
・相隣関係の見直し
・共有の見直し
・財産管理制度の見直し
・相続制度（遺産分割）の見直し
令和５年４月２７日より
・相続国庫帰属制度
令和６年４月１日より
・相続登記の義務化
詳細はこちらをご覧ください。
◉所有者不明土地の解消に向けた民事基本法制の見直し
（民法・不動産登記法等一部改正法・相続土地国庫帰属法）
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00343.html
https://www.moj.go.jp/MINJI/minji05_00343.html
※法務省HPより
◉【全体版】令和５年４月以降、
不動産に関するルールが大きく変わります！
※MOJchannelより
