実家の近所の人は、もう一軒欲しいものでしょうか?
私は実家の空き家対策と同時に、
ファイナンシャルプランナーとして、
住宅ローンの相談業務も行っていますが、
そのご相談の中で、
実家の近くにマイホームを持ちたい、
というご希望をよくいただきます。
住み慣れた場所であり、想い入れもある、
親のそばなら、
何かあればお互いにすぐ行き来できる、
そうした理由で
実家の近くにマイホームを求めるのは、
納得できます。(私もそうですから笑)
なので実家近くに、家が売りに出れば、
少なからず注目はされることでしょう。
したがって、
近所の人に実家を買ってもらう
という選択肢は間違ってはいません。
地元の不動産業者に聞いてみると、
その地域で探されている人は
少なからずいますので、
まずは当たってみて欲しいですね。
ただし、こうしたニーズは、
都市部や生活に一定の利便性がある場所に
限られることが多いでしょう。
地方部で、人が少なく、
家が点在しているような場所で、
もう一軒家が欲しいというニーズは、
一般的には考えづらいですよね。
もう一軒家が欲しいと思う場所なら、
実家が売るに売れないで困る、
ということもないはずです。
あと建て替えができない土地であれば、
隣の人に買ってもらうというお話も
よくあります。
隣の人でなければ
利用価値がないということで、
当たってみることもよくありますし、
隣の人も前から欲しかったというお話も
確かにあります。
ただ、そうしたニーズは、
今の土地の広さで不自由していたり、
隣にもう一軒欲しい理由があればの話です。
勝手なこちらの思惑で、
相手のことを無視した考えや行動は、
返って売却を難しくしてしまうことに
つながりかねません。
実家を売りたいけど、
なかなか売れないので、
実家の近くの人に買ってもらおう、
という考えは、
選択肢としてはあり得ますが、
棚ぼたみたいなもので、
あまり大きな期待はしない、
という感覚でいた方が良いでしょうね。