空き家を購入してもらう「たった一人」を探し出すために大切なこと。
先日、友人からの紹介で、
ある不動産業者の方とお会いしました。
その方は、私と年齢が一緒で、
地方の不動産の多く取り扱っている
不動産業者なのですが、
今年50歳になり、周りの友人達も、
相続のお話が多くなってきたのを
感じているとのことでした。
私たちの親世代は平成バブルに
向かっていい時代に稼いでいた人達で、
「不動産は値上がりする」ものとして、
安い遠方の土地やマンションを
買っていた人が多いです。
そんな事情もあり、
遠方の不動産を相続した人から、
「どうしたらいいのだろう。。」
と相談をいただくことが
多くなってきたとのことでした。
私も全く同感で、
同じ想いを持って空き家問題に
取り組んでいるわけですが、
私が売買や賃貸の仲介で
空き家対策を行っているのに対し、
その不動産業者の方は、
自分で買い取って活用、販売する
スタンスとのことでした。
「地方案件はなかなか売れない」
と周囲から言われることが多いですが、
その方が買い取る案件は、
スムースに売却できているそうです。
理由を聞いてみると、
買取を検討する案件は、
周辺の売買・賃貸事例を調べる他、
その街の人口や産業など、
かなり細かなエリア情報も調査して、
その買取案件がある地域の将来性を、
感覚ではなく、データで落とし込んで、
売却の見込みがあるかどうかを
判断しているとのことでした。
買い取って販売する時も、
その調査データを生かしてアピールするので、
比較的スムースに、
売却できてしまうとのことでした。
私の持論でもありますが、
日本の不動産は必ず売れます。
どこにでも
その場所を求める人がいるわけで、
その人と出会うために、
何をするのかが重要なことだと
私は考えています。
私もご相談をいただく案件は
細かく調べる方ですが、
細かく調べる方ですが、
その方は、さらに深掘りして、
ピンポイントで購入する人をイメージして
顧客ターゲットを絞っていました。
何をやるにも同じですが、
やはり事前の準備や調査は大切です。
空き家は10戸も20戸も
一気に売るわけではなく、
たった1戸を売れば良いのですから、
購入される「たった一人」に突き刺さる、
アピールをすればいいのです。
万人によく思われる必要ななく、
「オタク」に徹して、
ニッチな需要を探し出してアピールすれば、
おおよその空き家は、
売れる見込みはあるはずです。
その不動産業者の方とお話ししていて、
あらためて、
調査や準備の大切さを実感しました。
今一度、基本に返り、
同じ世代、同じ想いの、
実家の相続で悩むアラフィフ世代のために、
しっかり、真剣に、
空き家対策に取り組んでいきたいと思います。