「孤独死」があった実家の売却で気をつけること
6月の梅雨の季節に入り、
関東では約2週間が過ぎました。
今年は梅雨といっても
雨が少ないようですが、
この梅雨が明けると、
暑い夏の到来です。
この時期は季節の変わり目でもあり、
体調を崩す人も多くいますが、
高齢の方にとっては、若い人以上に、
この季節の変わり目が体に響きます。
夏の暑さで、体調を崩し
それが原因で、
室内の移動が困難になり、
家の中での不慮の事故に繋がるケースも
少なくはないでしょう。
実家で高齢の親が一人暮らしをしていると、
万が一、家の中で
不慮の事故にあってしまったり、
体調を崩したりしてしまうと、
そのまま誰にも連絡できない状況に
なる場合があります。
そうなると、
体調が悪化したり、
事故にあってけがをしても
誰にも気づかれず、
いわゆる「孤独死」に繋がってしまう
可能性が出てきます。
そして「孤独死」があった家は、
いずれ相続して売る時に、
その発見の状況によって、
家の価値も大きく変わってきます。
実家の親が近所付き合いがある人で、
「今日は見かけないね。。」と心配されて、
近所の人に早く発見されるようだと、
亡くなった時期や理由もわかりやすく、
後々の売却には、まだ影響は少ないですが、
隣近所と交流がなく、
年に1〜2回、子供が帰省してくるまで、
家の中で亡くなっているのに気づかなかった、
といったように、
亡くなってから数週間〜数ヶ月経って
発見されると、
その後の手続きは結構大変で、
家の価値にも大きく影響してきます。
特に梅雨明けの暑い時期ですと、
亡くなった後の腐乱も進みますので、
室内の臭いも強くなってきます。
売却するときには、心理的な影響のほか、
この臭いを消す作業・清掃も加わってくる為、
家の価値もそれだけ下がってきます。
また事故物件サイトで有名な大島てるにも、
掲載される可能性もあり、その結果、
広く孤独死があったことが知られ、
売却に影響してくることも十分あり得ます。
※実際に不動産業者の中では、
買取しようとしている物件の調査で、
自殺や事件がないかどうか、
大島てるのサイトを
確認している業者もいます。
親が亡くなった後の実家の売却を
今から考えるのも、
気がひける部分はあるとは思いますが、
「孤独死」があった実家の売却には、
マイナス要素が多く出てくるので、
孤独死にならないための対策も
今から必要でしょう。
親が亡くなった後の実家の売却は
さておきとしても、
普段から親の安否を確認できるように、
まめに足を運んだり、
近所の人に緊急連絡先を教えておくなり、
ネットや携帯などで
日々連絡を取り合うなどして、
実家の親の状況は、
把握できるようにしておきたいですね。