「隣」の協力が必要な、実家の活用の注意点
先日、
実家の売却の相談を受けている方から、
一本の連絡をいただきました。
親が高齢なので、
将来実家をどうすべきか?
と以前より
お考えになられていたのですが、
急遽、
実家の事情で住む人がいなくなり、
空き家になるのでどうしたらいいか?
とのことでした。
その家は、土地の形や権利のことで、
その家を単独で売るのは難しい状況で、
「もし売却するなら、
隣と一緒に売れるといいですね」
とは、以前よりお伝えしていました。
こうした
隣と一緒に売った方がいい家は、
結構多く見受けられます。
昨日お伝えしました、
融資が受けられないような
「建て替えできない家」
は、まさにその代表例です。
・隣と一緒に売る、
・隣を買ってから売る、
・隣に買ってもらう、
など、選択肢はありますが、
こうしたことを考えるにあたり、
最も基本的で、最も大切なこと
があります。
それは、
「隣の人の意思次第」
ということです。
時々、いろいろなメディアで、
「建て替えできない土地を
建て替えできるようにする方法」
みたいなことを
伝えている記事が見かけます。
あたかも、
自分で解決できるかのように
タイトルで目を引くことが多いですが、
そういった記事の多くは、
隣の土地の所有者が関わってきます。
(道路の所有者も含みます。)
現状、何も決まっていない中で、
隣の土地をアテにするというのは、
簡単に言えば「たられば」の話です。
もちろん、
隣に話をしてみないと、
わからないことなので、
「たられば」と言え、
行動する必要はあります。
ただ、
隣をアテにばかりする
考えや行動は避けるべきですね。
実家の活用に隣が関わるような場合は、
自分の想いや考えより、
まずは隣の人の想いや考えを
十分に聞いて、理解することが先決です。
いくら隣の協力が
不可欠であったとしても、
隣の協力が得られないことも
想定に入れて、
実家の活用は考えるべきです。
実家の活用には、
売る、貸す、住む、利用すると、
選択肢があります。
自分だけのことではなく、
隣の想いや考えにも十分配慮して、
お互いにメリットがあるような
最善の実家の活用方法を
探っていけるといいですね。