昭和42年築一戸建てを「DIY賃貸」で借りなければならなかった理由
前回に続きます。
【埼玉県所沢市
昭和42年築空き家
賃貸活用事例のご紹介】
→ http://jikka-akiya.com/?p=1720
・近所からの苦情
・売れなかった理由
・DIY賃貸による賃貸活用
→今日はここ
・入居者の声
・今後売却するにあたり
売却が長引いている中、
戸建賃貸を探しているお客様が
いらしたのですが、
この方は手すり工事業者さんでした。
階段や介護施設などで利用される
手すりを専門に工事している業者様ですが、
事務所兼倉庫をお探しになられていました。
この物件のお話をする前に
いくつか事務所兼倉庫物件を
ご紹介したのですが、
どれも希望に合いませんでした。
なぜか?
手すりという長い資材なので、
奥行きや幅がないと、
保管して置けないから
というのが理由でした。
したがって、
ある程度の土地と建物の広さが求められ、
建物内を手すり資材が置ける倉庫仕様に
アレンジする必要があったのです。
そこで売却中のこの築42年の戸建住宅を
紹介したところ、
広さも立地も希望通りで、
ぜひここを借りたいという
お話になりました。
早速オーナー様に
この売却している物件を
賃貸で借りたい方がいる旨、
お伝えしました。
オーナー様も、
築45年以上にもなる家なので、
家をどうリフォーム・
利用しても構わない
とおっしゃっていただき、
賃貸契約に結びつくことができました。
賃貸の形は「DIY賃貸」で、
借り手の負担で、借り手の好きな様に
家をリフォーム・利用しても
良い契約としました。
「DIY」というと、
ちょっとオシャレにリフォームしたり、
室内が新築さながらの事例が
多く見られますが、
このケースは築45年以上にもなる家を
倉庫として改良し、
リビング部分を事務所スペースに
アレンジしたもので、
多額の費用はかけていません。
そもそも今世の中ではやっている
DIYやリノベーションで、
バリバリの新築感やオシャレ感を
漂わす事例をネットや雑誌で見かけますが、
築45年も過ぎる様な家を、
実際自分の費用でリフォームするとなると、
そこまでビシッと決める人は
それほど多くはないのではないでしょうか?
築古の住宅を購入するなら、
リフォームと合わせて必要資金を
ローンで調達できますが、
賃貸なら最低限のリフォームはするとしても、
それほど費用をかけずに、
かつ自分の好みで改装される方が
多い様に想います。
だから売りづらい古い家を
そのままの形で貸しても、
この事例の様に
古いままの方がいいニーズもあります。
結構ニッチなニーズかもしれませんが、
築年数が相当古い家を、
または売りづらい家を、
「DIY賃貸」で借りたい需要は
意外に広くある様に私は感じます。