【こんな空き家が強制撤去されます】
特定空き家に指定されると、
行政にて強制撤去の対象となります。
(行政代執行と言います。)
実務的には、
特定空き家に指定されたらすぐ撤去ではなく、
事前に通知の上、立ち入り調査、勧告
という流れになり一定の時間はかかりますが、
指定された段階で、
「明らかに迷惑な空き家」
とレッテルを貼られたということです。
では、どんな空き家が
「特定空き家」に指定されるのか?
具体的な指定基準は以下の4点です。
・そのまま放置すれば倒壊等
著しく保安上危険となる恐れの状態
・著しく衛生上有害となるおそれのある状態
・適切な管理が行われていないことにより
著しく景観を損なっている状態
・周辺の生活環境の保全を図るために
放置することが不適切な状態
にあると認められる空き家
簡単にいうと
「保安上危険」
「衛生上有害」
「景観を損なっている」
状態の空き家です。
これは容易にイメージできると思います。
屋根瓦がなかったり、家が傾いていて、
大雨や地震などが来たら崩れ落ちて、
周りの家や人に損害を与えそうな危険な家。
雑草が生い茂り、害虫、害獣が発生。
猫の糞尿の匂いが漂っている。
スズメバチが巣を作っている。
建物や草木の手入れがされないで、
明らかに周辺環境との調和を乱している。
落書きがされている。
こんな状況の家が
あなたの近くにありませんか?
私が住んでいる東村山や
事務所がある吉祥寺なども、
ちょっと歩けば、
こういった空き家は目につきます。
2015年に空き家対策法が施行され、
全国での強制撤去事例も
多くなってきました。
今後どんどん強制撤去される空き家が
増えていくでしょう。
実家が空き家になってしまうのは
仕方がないにしても、
せめて迷惑空き家のレッテルを貼られて、
他人の意思と手で
思い入れのある実家が壊されていくのは、
人の心として避けたいですよね。