空き家法施行から4年、その効果は?
昨日、国土交通省から
空き家法の施行から4年経った
現在の状況についての発表がありました。
◉空き家法の施行から4年、
各地で空き家対策の
取り組みが進む
〜空き家対策に取り組む
市区町村の状況について〜
※令和元年6月28日 国土交通省HPより
まず、そもそも、
空き家法(空き家対策特別措置法)とは何か?
簡単にお伝えすると、
周囲に迷惑がかかったり、
悪影響を与えている
空き家などに、
行政で必要な手続きを
することができる、
というものです。
必要な手続きとは、
周囲に迷惑や悪影響を与えている
空き家などへ、
調査や指導・勧告を行ったり、
そうした空き家へ
取り壊すように命令したり、
取り壊すように命令したり、
強制的に取り壊したりする、
といったことです。
今回の報道によると、
全国の市町村で、
空き家対策の施策をつくった(策定)
市町村は、
平成30年度末で、
日本全国の全市町村のうち、
約6割に達した、
ことが挙げられています。
令和元年末には、
これが6割から7割を超す見込みで、
空き家対策への取り組みが、
日本全国で確実に進んでいるのが、
わかります。
また報道では、
周辺の生活環境等に悪影響を及ぼす
「特定空家等」について、
助言・指導、勧告等の
措置を行った件数も出ています。
これらの件数は年々増えており
平成30年度末までの件数として、
助言・指導を行ったのが15,586件、
このうち、
勧告を行ったものは、922 件(約5.9%)
命令を行ったものは、111件(約0.7%)
代執行を行ったものは、165 件(約1.1%)
とのことでした。
件数にすると、
行政で強制的に取り壊している(代執行)
空き家の数は結構多い印象がありますが、
割合で見てみると、
全体ではわずかといった感じです。
まだまだ迷惑な空き家への対応が
進んでいないのか?
それとも、
意外に、行政が介入するような
空き家が少ないのか?
いろいろ判断の仕方は
ありそうな気がしますが、
いずれにしても、
周囲に迷惑がかかったり、
危険を感じさせる空き家への対処は、
迅速に進めていってほしいものです。
実際に壊れそうな空き家は、
私の身近なところでも数件、
見かけますが、
いつ崩れてもいいような空き家もあり、
本当に危ないですよね。
私は、
こうした迷惑で危険な空き家に
ならないよう、
空き家活用への意識付けや方法を
お伝えしていますが、
より安全で、
住み良い街にしていくために、
行政でのさらなる取り組みを
期待したいところですね。