「実家」に「住む」という、世代を超える超長期的な活用法
実家に住む場合の
メリット、デメリットを
考えてきましたが、
実家の活用方法という点からすると、
「住む」という選択は
直接的な経済的メリットは
少ないとは思います。
「住む」場合の経済的メリットは、
ローンを組んだり、自己資金を投入せずに
マイホームを取得できることかと思いますが、
「住む」という活用は、
「実家を継ぐ」という意識
に伴うメリット・デメリットに
左右されることかと思います。
また「売る」「貸す」場合は、
「売買契約完了」「賃貸契約満了」
といった「活用の終わり」がありますが、
「住む」場合は基本的に
「ずっと継続」となるので、
終わりの予定が立たない、
超長期な活用とも言えると思います。
(将来的な建替も視野に入ってきますね。)
ライフスタイルが刻一刻と変化していき、
また世界各国を簡単に行き来できる時代の今、
定住を求めず、
必要な時に必要な場所に住む
ライフスタイルも定着化しつつあり、
実家を継ぐことが、
実家に縛られるという感覚に感じられ、
長期的な自由度がきかないと
お考えになられる方も
少なからずいらっしゃるのではないかとも
私は感じています。
ただ意識が希薄になってきたとはいえ、
「実家を継ぐ」という家の伝統を守るのは、
大切なことではあると思います。
大きな決意を持って実家を継ぐことは、
大きな勇気が必要な決断であり、
誰でもできることではありません。
家の伝統や家族を思うお考えは、
深く尊敬すべきであると
私は強く思います。
「実家に住む」という選択肢について
私の考えをお伝えさせていただきましたが、
ご自身のこれからのライフプランだけでなく、
ご家族の伝統・しきたりや
親戚等のお付き合いなど、
十分に考慮しながら、
お考えいただければと思います。