親が介護施設に入所したらどうしますか?〜実家が空き家になる理由⑩〜
親が介護施設に入所して、
実家が空き家になってしまうことも
よく耳にするお話です。
介護施設への入所が
空き家の理由になっている場合は、
今まで挙げてきた理由とは、
異なってきます。
そもそも親が介護施設に入所するのは、
・親一人での生活は、
転倒等のリスクがあり危険。
・誰かの介助がないと生活できない。
・家族の介護負担が大きい。
などが主な理由です。
そのために、人がいる介護施設へ入所し、
実家には誰も住まなくなり、
空き家になるわけです。
言い換えると、
親が健在であるうちに空き家になる、
相続が発生する前に空き家になる、
ということです。
入所のタイミングで親と相談して、
実家の名義を変えたり、
売ったりする人もいますが、
親が健在のうちは、
実家はそのままにしておく
という人は多いでしょう。
それは、
・親の財産を守る、
・親が帰ってくる場所を残す、
といった気持ちや想いでの理由が大きく、
売れないとか、お金がかかるとか、
物理的な空き家になっている理由とは
異なります。
また認知症や身体的な理由で、
十分に話せなかったり、判断ができず、
実家のこれからのことを
進められないこともあります。
親が介護施設へ入所している時に、
実家をどうするか?というのを話すのは、
気持ちの上でも、健康の上でも
進めにくいことでしょう。
親が元気なうちに
先のことは親と話しておきましょう、
と、よくメディアでは目にしますが、
そう簡単に進められるものでもありません。
具体的な対応や方法はここでは触れませんが、
親の意思や想いを十分にくんで、
実家のこれからのことは
しっかり考えていきたいですね。