実家の空き家対策が「人生の4番目の資金」だとしたら?〜50代からの新しい資金計画〜
50代になると、
人生設計の中で大きな節目を感じることが多くなりますよね。
子育てがひと段落したり、
住宅ローンの返済が進んできたりと、
自分たちの老後を本格的に考え始める方も多いと思います。
ところが、ここで見逃せないのが「実家」の問題です。
親が亡くなったり、施設に入られたりして、
空き家になる実家が増えている中、
「実家の空き家対策」が私たちの資金計画の中で
新たに重要な位置を占めているのです。
実は、実家の空き家対策にかかる費用は、
「教育資金」「住宅資金」「老後資金」に続く、
人生の4番目の資金とも言えるほど。
では、なぜ空き家対策がこれほどまでに重要なのか、
その理由と対策を一緒に考えてみましょう。
実家の空き家がもたらす金銭的負担とは?
親の家が空き家になると、
まずかかるのが固定資産税や維持費です。
放置すると建物が傷んでしまい、
取り壊しが必要になることもあります。
取り壊しには数百万円以上の費用がかかる場合もあり、
想定以上の出費になりかねません。
また、空き家は安全や治安にも影響を与え、
近隣に迷惑がかかる可能性もあります。
そのため、空き家を維持・管理する費用は、
実家を放置しておくことで
避けられないコストと考える必要があります。
空き家対策を資金計画に組み込む重要性
「教育資金」「住宅資金」「老後資金」と並ぶ、
**「空き家対策資金」**として考えることが、
実家をどう活用するかの重要なポイントになります。
1. 売却という選択肢
「将来的に実家に住むことはないし、維持するのも難しい」
という場合、早めの売却を検討することも一つの手です。
売却することでまとまった資金が得られ、
維持費や固定資産税といった支出もなくなります。
さらに売却で得た資金は、
老後資金に回すこともできますし、
自分たちの生活を充実させるために活用することができます。
2. 賃貸やリノベーションを活用
「すぐに売るのはもったいない」
「子供が戻ってくるかも」と考える場合は、
賃貸に出したり、リノベーションをして
民泊やシェアハウスに活用する方法もあります。
賃貸やシェアハウスにすることで、
毎月の家賃収入が得られ、
空き家の維持費用を賄うことが可能です。
ただし、管理やメンテナンスの手間がかかるので、
こうした負担を専門の不動産管理会社に
委託することも検討してみましょう。
3. 定期的なメンテナンスと活用計画の見直し
実家を空き家のままにしておく場合でも、
定期的にメンテナンスを行い、
いつでも利用できる状態にしておくことが大切です。
空き家は何年も放置すると老朽化が進むため、
必要な部分をメンテナンスすることで、
将来の選択肢を広げておくことができます。
50代からの資金計画に「空き家対策資金」を
これからの人生の中で、
「実家の空き家対策資金」を念頭に置き、
計画を立てることはとても大切です。
教育資金や住宅資金を計画的に積み立ててきたように、
空き家対策も資金計画に組み込むことで、
不意の出費に備えやすくなります。
たとえば、今まで積み立ててきた老後資金の一部を
空き家対策にあてることもできますし、
逆に空き家を売却して得た資金を
老後のために再投資することもできます。
いずれにしても、
実家が空き家になることを想定して、
計画的に資金を用意することで、
心のゆとりを持って、
次のステージに進むことができるのではないでしょうか?
「空き家対策」は、
50代のライフプランを見直す大切なポイントです。
今から少しずつでも準備しておくことで、
安心して次の人生のステージに向かえるようにしたいですね。