親の介護施設入所は、他の空き家になる理由とは異なります。
親が介護施設に入所して、
実家が空き家になってしまうことも
よく耳にするお話です。
そもそも親が介護施設に入所するのは、
・親一人での生活は転倒等のリスクがあり危険。
・誰かの介助がないと生活できない。
・家族の介護負担が大きい。
などが主な理由です。
そのために、実家に住む人がいなくなり、
空き家になっていきます。
言い換えると、
親が健在であるうちに空き家になる、
相続が発生する前に空き家になる、
ということです。
空き家になってしまう入所のタイミングで、
親の意向を確認し、実家を売る人もいますが、
親が健在のうちは
実家はそのままにしておく
実家はそのままにしておく
という人も多くいます。
それは、
・親の財産を守る、
・親が帰ってくる場所を残す、
といった気持ちや想いでの理由も大きく、
売れないとか、片付けにお金がかかるとか、
物理的、金銭的な理由で
空き家になっていることとは異なります。
また認知症や身体的な理由で、
十分に話せなかったり判断ができず、
実家のこれからのことが進められず、
空き家のままになっていることもあります。
こうした空き家になる理由は、
自分が動けば実家をどうにかできる、
ということではないので、
なかなか進めにくいことでしょう。
親が元気なうちに
先のことは親と話しておきましょう、
と、よくメディアでは目にしますが、
そう簡単に進められるものでもありません。
成年後見制度、遺言、家族信託など、
親が住まなくなった後の実家の手続きには、
いくつかの選択肢はあります。
どの選択肢を選ぶかは、
家族や相続人で相談することになりますが、
どんな選択肢であっても、
親の意思や想いは十分に汲んで、
実家のこれからのことを
しっかり考えていきたいですね。