なぜ売れない不動産を「引き取る」のか?
バブル期に乱立した
リゾートマンションなど、
今となっては売るに売れない不動産を
「引き取る」業者がいることを、
昨日はお伝えしました。
所有者がお金を支払って、
廃品回収のように「引き取る」わけですが、
何故そんな売れない不動産を引き取るのか?
業者によってその理由は様々かと思いますが、
共通しているのは引き取っても
「利益がある」からです。
廃品回収をイメージしていただくと
わかりやすいかもしれませんが、
自分にとっていらないものでも、
他の人には必要だったり、
リニューアルしたり、
使い方を変えたりすれば、
新しい価値が出てくることも十分あり得ます。
引き取る側としては、引き取る際に、
10万円単位、100万円単位の費用を
事前にいただくことができれば、
まずはその時点で利益確定です。
もっとも、そこで利益が出ても、
何もせずいたらいずれ赤字になりますが、
引き取る以上は、
何か「利益」を出す策があるわけです。
購入する顧客がいたり、
リフォーム・リノベーションして、
テレワークやワーケーション用に
リニューアルして貸したり、
様々なケースが考えられます。
いずれにしても、使えないものは
いくら不動産であっても
引き取ることはないので、
何かしら活用方法があるわけです。
そうした活用方法には、
個人でできることもあるでしょう。
しかしながら、不動産業者だからこそ、
できることもあります。
売れる、貸せる見込みがあるなら、
自分でやった方が良いという
選択もありますが、
売るに売れないと思っている不動産を、
お金をかけてこれから活用できるのか?
売れない、貸せないリスクを
とることができるのか?
その違いです。
売るに売れない不動産を、
「引き取る」話がきたら、
何かしら活用する方法はあることは、
予測できるでしょう。
それがどんな活用なのかは
直接話してくる業者に聞くなり、
調べるなりして、
自分でもできる活用なのか?
一度考えてみてください。
決して引き取りを
おすすめするわけではありませんが、
売るに売れない不動産を手放す
一つの選択肢として、
「引き取り」は考えても良いと思います。