【東日本大震災から10年】空き家対策の使命とは?
本日で東日本大震災から丸10年が経ちました。
被災地はもちろん
各地で、各人が、さまざまな想いを持って
10年のこの日を迎えたことでしょう。
私は地震があったとき、
売却アパートの調査で
東京都心に近いところにいました。
立っていられず、しゃがんでいたら、
調査していたアパートから、
住民の方々が慌てて外に出てきました。
近くに建っている電柱は激しく揺れて、
上にある電気設備が落ちてきそうで、
どこにいようか、
居場所を探していたのを思い起こします。
電車が止まりながらも、
なんとか家に帰って状況をテレビで見たら、
今当時の記録としてメディアで流れている
あの悲惨な光景をリアルタイムで
目の当たりにしました。
それから10年が経ち、今はどうなったか?
被災地の復興は進んできたものの、
まだまだ道半ばというのは、
誰しもが感じるところでしょう。
被災地外の人も、地震の怖さや
これから起こるだろう大地震への備えに、
意識が高まってきました。
古い空き家は、
耐震補強や解体して土地にするなど、
安全を確保するための基準や法律が
次々と定められてきました。
これから、いつ、どのくらいの大きさの
地震がくるのか?
一定の予測立っていても、
確実にくる時がわからない以上、
100%安全を確保することは
現実には難しいことです。
空き家対策の点から言えば、
行政をはじめ、いろいろな機関や人が、
地震対策をしっかり行いながら、
空き家活用を進めようしていますが、
完璧な安全対策を個人で行うことは
決して簡単なことではありません。
古くて一定の耐震基準を満たさないなら、
それをクリアする工事をするだけでなく、
リスクを理解し、
万が一の際はどんな行動をとるのか?
それを理解し、伝え、導くことも
空き家対策の選択肢であり、
空き家対策に関わる人の使命でもあるでしょう。
空き家対策、空き家問題は、
地震とは切っても切れない、
日本の大きな社会問題になりました。
東日本大震災から丸10年の節目の日、
地震で悲しむ人が少なくなるよう、
空き家対策に関わる一人として、
これからも尽力してまいります。