移住者に実家を売る時、 気をつけることとは?
実家を売却しようとしていて、
ご縁があって、
東京から移住する人が購入を検討している、
そんなシーンになった時、
どんなことに
気をつけなければならないか?
準備しておかなければならないか?
考えてみたいと思います。
実家を売却する時には、
都市部であっても、地方部であっても、
基本的に確認・準備することは同じです。
土地や建物の状況、地域の法規制、など、
宅建業法上、必ず伝えるべきことは、
しっかり調査して伝えなければなりません。
※法規制や権利調査などについては
不動産業者が行います。
その中でも気をつけること、
やっておきたいことを挙げるなら、
・周囲の人間関係の把握
・風習、慣例、習慣等の確認
・不具合箇所の確認
といったところでしょう。
これらのことは、
借りて移住する人にも共通することですが、
購入となると、売りたくなった時に
すぐに売れるわけではありませんから、
より慎重に検討してもらって、
あとで思いも掛けない出費がないよう、
してもらいたいものです。
考えられる売却する実家は、
築40年オーバーの古い建物が多いですので、
不具合箇所があっても、個人であれば、
特約等で免責にすることは可能ですが、
住めない状況になるほどの不具合があると、
解約される可能性もあります。
また、
家を購入して移住しようとする人は、
少なくはないお金を出すわけですから、
その人のライフプランにも大きく関わります。
「実家のことはあまり知らない」
というお話はよく聞きますが、
だからといって
「売ったらおしまい、あとは知りません」
というわけにはいきません。
法律上の責任もありますが、
何よりも、
購入した人の人生がかかっていますから、
安易で無責任な考えや気持ちで、
実家の売却を考えるべきではないでしょう。
購入して、移住してもらっても、
トラブルや出費がないように、
購入者の立場になって、
準備・確認をして欲しいと思います。