【長く借りて、いずれ買う】空き家を「長く」障がい者グループホームに活用する方法の一つです。
昨日は、
障がい者グループホームを
設立するにあたっての心配事について、
お話しさせていただきました。
入居する障がいを持った方が、
長く安心して住める住まいを確保したい、
という借りる側の希望と、
将来のために、
すぐに売って資金を確保したい、
という売る側の希望に、
大きな隔たりがあり、
その解決策にはどんな形があるのか?
考えてみました。
検討した結果、たどり着いた答えが、
グループホーム運営事業者に
「長く借りてもらって、いずれ買ってもらう」
という案です。
買う立場になって考えると、
事業としてグループホーム運営が
軌道に乗ってこないうちに、
土地建物を購入するために
何千万もの融資を受けて、返済していくのは、
相当のリスクがあります。
逆にいうと、まずは借りて、
グループホーム運営が軌道に乗れば、
事業者の収入も安定してきて、
金融機関からも評価されるので、
融資も受けやすく、返済もしやすくなります。
また売る側からすれば、
定期的に一定の賃貸収入が確保できるので、
継続的な生活資金等に当てることができます。
もっとも、
早くまとまった資金が必要であれば、
すぐに売却した方が良いですが、
そうでなければ、逆に
「賃貸収入+売却資金」となり、
トータルでは今すぐ売るよりも
多い収入を確保することもできます。
それに、
賃貸で借りてから購入した方が、
言ってみれば借りている期間が
「お試し期間」になるので、
いきなり購入するよりも、
物件の状態や周辺環境などは、
よく分かった上で購入することになります。
こうした形であれば、
売る側にとっても、買う側にとっても、
お互いの希望が叶えられるので、
一つの解決策になることでしょう。
ただ、その解決策にもリスクはあります。
次回はそのリスクについて、お伝えしますね。