実家でうっかり「滞納」していませんか?
実家の売却手続きをしていると、
時々「滞納」という事態に遭遇します。
滞納とは、
「支払うべきものを、支払っていない状態」
ですが、
意外と「うっかり」滞納している人に
遭遇します。
滞納する支払いはいくつかありますが、
実家の売却に関わるところですと、
・固定資産税・都市計画税
・住宅ローンの返済
・管理費・修繕積立金
(マンションの場合)
(マンションの場合)
が代表的でしょう。
私も今までの取引の中で、
数名の方で滞納されていた方が
いらっしゃいましたが、
いずれも
「うっかり」とか「知らなかった」
といった理由で滞納されていました。
こうした
「うっかり滞納」はなぜ起こるのか?
経済的な理由で滞納してしまう方も
いらっしゃいますが、
私の経験上、見受けられたのは、
「親の健康状態が悪くなる時」
に、親の経済状況を確認せず、
滞納になってしまった方です。
親が急に体調を崩し、
入院したり、長期療養したりすると、
親の生活や経済状況を知らず、
支払いが滞るケースがあります。
短期間の入院で、滞納期間も短く、
滞納額がそれほど高額でなければ、
大きな問題に発展にすることは
ないかもしれませんが、
脳卒中などの急な症状で、
長期間の入院やリハビリとなると、
支払いを忘れ、滞納するケースがあります。
家族も急な一大事ですから、
支払いよりも命を優先して考動するため、
親の経済状況や支払いを
確認するのが遅くなり、滞納してしまう、
という流れです。
私が経験した中で
一番心苦しかったことをお伝えすると、
一人住まいの母親が、
脳卒中で緊急手術・入院となり、
半年ほど住宅ローンを払わなかったことで、
競売にかかってしまったことがありました。
私はその事情を知らず、
裁判所から出品されていた競売物件を落札し、
立ち退きしてもらう旨お伝えしに、
その家にいきましたが、
事情を知って、大変心苦しくなりました。
競売手続きに不備はなかったため、
今後の手続きのお話しをして、
近くのアパートに引越していただきましたが、
急な事態だっただけに、
家族も母親の生活状況を深く確認できず、
結果マイホームから出ていくことに
なってしまいました。
住宅ローンや管理費などは、
毎月支払日がくるものですから、
1回滞納しただけでも、
すぐに督促が来てしまいます。
相続が起きた時は、
親の財産や負債をよく調べるものですが、
急な入院や介護施設等への入所などでは、
支払い忘れということが意外にあります。
もちろん人命や健康が第一ですが、
後々、実家を売ったり、貸したりする時に、
問題になることなので、
問題になることなので、
親の経済状況、支払い状況は、
親が元気な時に、
一緒に確認しておくといいですね。