空き家の実家の保険は必要ですか?
昨日は災害時の火災保険について、
お伝えしましましたが、
空き家になっている実家への火災保険は
入っていない場合は多く見受けられます。
何故入らないのか?
もう住まないし、古いから、
仮に災害等で家が壊れたりしても、
それほど良好な状態を保つ必要はない、
とか、
遅かれ早かれ、売るつもりだから、
とか、
災害等が起こっても、
周りに迷惑をかけるような家がないから、
などなど、様々な理由があります。
対して、
実家が空き家でも火災保険は入るべき!
と言われる人も多くいます。
万が一の事態を考えたら、
入らないより入っていた方がいい、
という考えも当然あります。
いずれ住むかもしれないし、
実家を良好な状態で保ちたい、
とか、
被災した場合の生活復旧資金は、
少しでも確保したい、
とか
周りの家に
迷惑がかからないようにしたい
(類焼損害補償特約)
といった考えです。
そもそも火災保険とは、
基本的に自分の家を修復して
生活再建を目指すものです。
隣の家に飛び火させてしまった、
とか、
古い家の部材が台風で飛んで、
隣の家の一部を壊してしまった、
といっても、
よっぽどのこと(重大な過失)がなければ、
法律(失火の責任に関する法律)では、
隣の家に損害賠償しなくても
いいことになっています。
実家の周囲に気にかけることがない、
ということなら、
実家のことだけを考えて、
火災保険に入る、入らないを
決めるという考え方もあります。
また被災しても、
修理できる資金や収入があれば、
保険に入らなくてもいい
という考え方もあります。
今回の台風や浸水、大雨での
甚大な被災状況は、
復旧にも費用が多額にかかりますから、
保険に入っていて良かったと
言えることでしょう。
様々なメディアで、
家があるエリアのハザードマップを見て、
火災保険の内容は決めた方が良い、
とのアドバイスをよく見かけますが、
これは私も同じ考えです。
空き家に過度な費用をかけたくない、
かつ、
災害時にも一定の備えはしておきたい
ということであれば、
ハザードマップなどで
起こりうる被災状況を確認して、
その上で必要な内容の保険をかけておくと
良いのではないかと思います。