【買取査定ステップ3】不動産業者はいくら儲けるのでしょう?
本日は、
「不動産業者の買取査定 4ステップ」
ステップ3
「利益をどのくらいにするか考える」
をお伝えします。
◯ステップ1
どうやって売るか考える。
◯ステップ2
いくらで売れるか考える。
◯ステップ3
利益をどのくらいにするか考える。
→今日はここ。
→今日はここ。
◯ステップ4
コストを考え、買取金額を決める。
不動産業者に限りませんが、
企業が顧客に適切なサービスを行い、
長く存続するためには、
一定の売り上げと利益が必要です。
企業は商品販売やサービス提供によって、
利益をあげて、事業を継続しています。
適切な利益を得られないと、
企業は存続できなくなり、
必要な顧客サービスができなくなります。
したがって、利益額の設定は、
事業計画を考える上で、
もっとも大切な項目の一つです。
では、具体的に不動産業者は
販売する物件一つにつき、
いくらくらいの利益を
見込んでいるのでしょうか?
これは会社によっても、
物件によっても違うので
一概には言えませんが、
私が以前に建売住宅用地の
仕入れ担当をしていた時の
利益の目安の一例をお伝えすると、
3000万円以上
4000万円以下の新築住宅での場合で、
販売価格の18%以上かつ500万円以上
でした。
中古の場合は
もっと価格が安くなるので
利益額は下がりますが、
それでも最低300万円以上は
利益を確保する感じでしたね。
また、利益には、
「万が一売れなかった場合の
値引きできる限界の額」
という意味合いもあります。
例えば、
相場が1000万円くらいで、
いろんな条件が重なって
なかなか売れなかったとしても、
600万円なら
売れる物件だとしましょう。
売れる物件だとしましょう。
そうすると、
1000万円の販売価格のうち、
利益を400万円にしておけば、
最悪、利益はなくても、
600万円まで値引きして販売すれば
損することは無くなります。
逆に利益額の設定が低いと、
値引きできる幅が小さくなるので、
なかなか売れないと、
不良在庫を抱えることになります。
まとめると、利益には、
・事業継続のため
・値引き幅確保のため
の二つの大きな目的があるわけです。
実際に私も
中古物件の買取と販売をしていたので
分かりますが、
金額が大きくなればなるほど、
利益額は確保しておかないと、
予測や目論見通りにいかず、
売れなくなってしまったら、
大きな損失を被ることになります。
まして規模が小さい会社なら、
なおさらリスク回避のために、
利益幅は大きく取っておかないと、
事業継続に直結してしまいます。
不動産業者に買取金額を査定してもらうと、
相場よりかなり安くて、
「不動産業者って、
そんなに利益を取っているのか?」とか、
「ボッタクリじゃないか?」とか、
思う人もきっといるでしょう。
売る側は
「少しでも高く売りたい!」
という気持ちはもちろん分かりますが、
買う側は、
「少しでもリスクは減らしたい」
という企業として、
当たり前の重要な判断をしています。
売る側は、
「不動産業者の利益は関係ない!」
と思うかもしれませんが、
買う側の考えも理解して、
買取金額が妥当かどうか?
判断していただけたらと思います。