実家を売る時に考えたい、大切な2つの基準
前回まで実家を「売る」場合の
メリット・デメリットをみてきました。
まとめると、実家を「売る」ということは、
◉まとまったお金が入り、
固定資産税や維持管理にかかる
費用・手間がなくなる。
◉思い通りの金額や条件で
売れない可能性もある。
◉実家への思い入れの気持ちから、
売るのは忍びないと感じる。
ということになるように私は想います。
「利用しないなら、売ってお金に変えた方がいい」
という考えは、至極当然のことであり、
それは私も否定はしませんし、
希望条件で売れるなら、
むしろその方が得策だと私も想います。
問題は希望条件で売れない場合はどうするか?
ということです。
それを考える基準は、
◉実家にかかる諸問題から、
解放されたいのか?
◉実家を活用して、
豊かな人生を創りたいのか?
の2つに分かれるのではないかと、
私は考えます。
周囲への迷惑をこれ以上かけたくなかったり、
維持管理費用をなくしたいというのが目的なら、
金額の問題でなく売れる金額と条件で、
早々に売却した方が良いと想います。
(問題解決型の売却)
将来かかるであろう教育費や老後費用、
または自身の夢の実現など、
豊かなライフプランを描くことを
目的とするならば、
今は売れなくても
戦略的に売却の時期や金額を考えて、
実家を活用していく方法を
探っていった方が良いと想います。
(未来創造型の売却)
実家を資産と見るのか?
負債と見るのか?
それによって、
売る方法や時期も大きく変わってきます。
私の持論でもありますが、
「日本の不動産は必ず売れます。」
必ずというのは、
時期や価格・条件など折り合う時が
必ずあるという意味ですが、
「なかなか売れない」というのは、
「まだ購入される方に巡り合っていない」
という意味にも捉えることができます。
実家を売ることを考える際には、
「いくらで売れるのか?」
よりも、
「何の為に売るのか?」
を優先して考えてみると、
今まで見えなかったもの、
気付かなかったことが見えてきて、
人生にプラスとなる売り方も
考えられるのではないかと、
私は想います。