時間とともに実家が売りにくくなる、実家の所有者の事情
実家の売却に
時間がかかるリスクについて、
昨日は「土地の相場の変化」について、
お伝えしました。
本日はもう一つのリスク、
「所有者の事情の変化」
についてお伝えします。
実家を相続してから売却するまで、
何年もなにもしないでいるケースは
多く見かけます。
「何もしない」理由には、
様々なことがありますが、
何年も何もしないでいても、
所有者に関わる周りの事情は、
刻一刻と変化しています。
時間が経てば、当然のことながら、
人は年齢を重ねます。
実家を相続した所有者が年齢を重ねれば、
それ相当の出来事も身近に起こってきます。
自身や家庭のライフスタイルが変わったり、
収入の増減があったり、
教育費や老後資金がかかってきたり、
また、身内が、
亡くなってしまったり、
病気になってしまったり、
事故にあってしまったり、
といった様々な出来事が起こり得ます。
実家を相続したときは、
平穏だった周りの人たちも、
誰しも何かしらの出来事が
起こり得るということです。
それによって、
売却をしたくても、
できなくなることもあり得ます。
そうしたケースは、
私も取り扱ったことは何度もあります。
実家を相続した人が亡くなり、
次の相続のときに、人間関係が問題で
なかなか売却の手続きが進まなかったり、
介護資金が必要になって、
無理難題な売却の要求をしてきたり、
というように、
売却をしたくても、できない状況に
追い込まれる実例は、現実にあります。
実家を売却するのに、
「時間をかけるな!」
ということではありませんが、
時間がかかればかかるほど、
自身や周りの事情がかわり、
実家の売却にも影響がでてくることは
頭の片隅において、
実家の売却は考えた方がいいですね。