【8050問題】親亡き後の住む場所を確保するために。。
昨日、テレビで、
「きょうだいの悩み」
という番組を見ていました。
この番組では、
障がい者を兄弟姉妹にもつ
「きょうだい」が集まって、
きょうだいが抱えている悩みや
障がいを持った兄弟姉妹と
どう向き合って生きていくのか?
などを、
実際の障がい者との生活を通して、
考えや意見などが語られていました。
実は、この番組に出ていた方は、
私もよく知っている方で、
この番組に出演することは
以前より聞いていました。
自身も障がいを持つお兄さんを持ち、
この番組だけに限らず、
様々なメディアで、
きょうだいの悩みや
きょうだいに関わるこれからの課題など、
情報発信されています。
番組では、
この方のお兄さんが住まわれている、
福祉ホームでの生活について
伝えられていました。
以前からお話は伺っていましたが、
この福祉ホームでは、
住まいや仕事だけでなく、
あちこちと
旅行に行かれているそうで、
お兄さんも充実した、楽しい生活を
送っていらっしゃるとのことでした。
きょうだいの大きな悩みの一つに、
障がい者の将来の住まいをどうするか?
という問題があります。
今は親が健在で、
親が自宅で、障がい者の面倒を
見ていることが多いですが、
親が亡くなった後の、
障がい者の生活は誰が見るの?
というのは、
考えさせられるところです。
きょうだいが一緒に住んで、
身の回りのお世話をすることは、
もちろん選択肢としてはありますが、
きょうだい自身の生活や将来も
当然考えなければならないことで、
一概にそう決めつけることはできません。
そのためには、
番組でていたような福祉ホームや
グループホームといった、
障がい者が安心して住める、
場所の確保は必要です。
私はこのメルマガで、
空き家を障がい者向けのグループホームに
活用することを提案していますが、
まさに親なきあとに必要な
住まいの確保が急務だと考えています。
必要なサポートが受けられながら、
障がいを持った人たちが、
普通に、自然に暮らせる場所、
障がい者も、きょうだいも、
制限されることなく、
自分のライフプランを叶えられる、
そんな暮らしができる環境が必要です。
しかしながら、
まだまだそうした環境が
充分に整っていないのが、今の現状です。
使っていない住まいを、
障がい者やその家族のために活用する、
そんな考えが、
広く普通になっていくことを
切に願っています。