「原野」を売るために、アクションを起こす理由
昨日は、
原野を相続したら、
まず何をすればいいのか?
ということをお伝えしました。
まず起こすべきアクションは、
・現地をみる。
・調査する。
・人に相談する。
の3つですが、
なぜこれらは行う必要があるのでしょうか?
結論からいうと、
その原野を取り扱う意欲を
不動産業者に持ってもらうためです。
おそらく、ほとんどの不動産業者は
小規模な遠方の原野の取り扱いには
やる気は見せません。
何千、何万坪といった、
大規模な事業規模な原野なら、
大きなプロジェクトで、
大きな収益が見込めますから、
取り組む業者はいるでしょう。
しかしながら、
個人が所有する数百坪規模の原野では、
単独で何かするには小さく、
価格もそれほど高くなければ、
手間と時間ばかりがかかるものの、
利益が少ないので、
取り扱いはしないでしょう。
たたでさえ、
こうした気持ちの不動産業者に、
自分もよく状況を知らない
原野の処分を依頼しても、
まず対応しないと思った方が良いです。
であれば、最低限、
原野となっている土地の状況を把握し、
多少なりとも、
セールスポイントを探すくらいはして、
相談する不動産業者に
興味を持ってもらう必要はあるはずです。
また、
そうして確認して、調べた情報も、
司法書士や弁護士、税理士などの士業や
親しい友人、知人などから、
不動産業者に伝えてもらったり、
不動産業者を紹介してもらった方が、
関わる人も増えるし、
より取り扱いもしてもらいやすいです。
だから、
◉現地を見て、
状況を把握し、
◉調査をして、
強み・弱みを知り、
◉人に相談して、
人を紹介してもらう
必要があるのです。
私も昔、
北海道や四国の原野の売却の相談を、
取引のある司法書士経由で
いただいたことがありますが、
状況が全くわからず、
ただ「売りたい」というだけで、
全くやる気にはならなかったですね。
ただ、
日頃取引のある司法書士でしたので、
無下に断ることはせず、
ネットでわかる程度の情報は調べた上で、
お断りしたことがあります。
これがもし、
物件の情報や現地の状況が
もっとわかっていて、
周辺の環境や交通状況など、
何かアピールするヒントがあったなら、
人脈をたどって、
何かしら売却の策は考えたかと思います。
そうなれば、
紹介してくれた司法書士も
顔がたつでしょうし、
私としても、
その司法書士からの
さらなる信頼につながるので、
依頼者、紹介者、自分とも
「3方良し」となり、
原野の売却は、
うまくいったかもしれません。
そもそも、自分が
「原野だから何もしようがない」
と思って、
人に相談したり依頼しているようでは、
最初の段階で、
相手も同じように考えるはずです。
たとえ自分が、
何もしようもない土地だと思っていても、
少なくとも物件の状況は把握して、
依頼する相手が
売却のヒントを見出せられるような
情報収集は、
売る側としては、
やっておきたいところですね。