想い入れがあって売れません〜それでもいつか売るときはやって来ます〜
「想い入れがあって、
なかなか実家が売れない。。」
「思い出が詰まった家だから。。」
「先祖代々の土地だから、
私の代でなくすわけにはいかない。。」
そんな気持ちを抱き、
実家が空き家のままになっている
お話も良く耳にします。
心情的に売れない、
売りたくない。
これも実家が空き家になっている
大きな理由の一つです。
その空き家の実家が古くて、
修理に多額のお金がかかったり、
周囲に迷惑がかかっていたりと、
「困ったこと」があれば、
何かしら行動するとは思いますが、
心情的に売れない実家は、
管理もしっかりされていることが多いので、
そのままにしていても
特に「困ったこと」はありません。
心情的な理由で
実家を空き家のまま持っていて、
年に数回手入れや掃除に行くだけの人こそ、
「実家を貸す」
ことを考えてみるべきだと
私は想っています。
まず、実家は「貸す」ので、
「売りたくない」というご希望の通り、
「売りません」から
実家は残ります。
他人の手には渡りません。
そして
貸しても、
必ず返ってきます。
取引先や知人と話していると、
「貸したら返ってこないんじゃない?」
とご心配される声を時々耳にします。
「定期借家契約」という、
期限が来ても更新しない契約とすれば、
確実に期限が来たら
貸した実家は必ず返ってきます。
文字通り、「定めた期間だけ貸す」契約です。
また想い入れのある実家を
好き勝手にいじって欲しくない!
という想いがあるなら、
特約で条件をつければ良いのです。
例えば
「外にある物置は使わないように」とか、
「庭にある大きな木は、そのままにしておく」
といった具合です。
もっともあまり細かく制限すると、
借りる人も敬遠してしまいますが、
そもそも1戸しかない家ですから、
適度な範囲で
借りる人と相談して
決めて行くことも十分できます。
そして借りる人が住んでくれれば、何より
維持管理の手間
が省けます。
家も人間と同じで、
使ってあげて動かしたほうが、
建物の老朽化も抑えられるので、
長持ちします。
いずれ売ろうと思っていても、
心情的に売れないのなら、
実家を空き家のままにしておく期間を
何もせずにいるのは、
もったいないようには思いませんか?
いずれ売ると考えているということは、
いずれ他人の手に渡ることは
理解していることな訳です。
いずれ他人の手に渡ると
お考えになっているなら、
貸す期間を
他人の手に渡る「練習期間」
と捉えてみても
いいのではないでしょうか?
実家を貸してみて、
「やっぱり他人には住んで欲しくない」
と思えば、
期限が来たら返してもらえばいいし、
貸している間に
自身の気持ちの整理がついたなら、
期限が来たら速やかに、
実家を売っても良いのではないかと想います。
せっかく親が残してくれた実家です。
何もしないことよりも、
自分が幸せになるために
実家を活用するのも、
親孝行の一つの形と捉えても
良いのではないでしょうか?