改正住宅セーフティネット法が、「実家の空き家対策」に効果的な理由。
今年10月に施行された
改正住宅セーフティネット法。
この法律でできるようになったことは、
「実家の空き家対策」に
大変有効であると考えています。
その理由は、以下の通りです。
・物件の登録、情報発信とも、
都道府県が窓口になるので、
安心感がある。
・今まで借りづらかった方に
貸すことができるので、
入居者が見つかりやすい。
・家賃滞納などの
入居者のリスクに対して、
バックアップ体制がある。
・長期入居になるケースが
多いと考えられ、
長期安定収入が期待できる。
・登録に必要な改修工事など、
資金的な援助がある。
そもそもこの法律によって
メリットのある物件は、
・もう実家に戻らないし、
利用もしない。
・実家を売ろうと考えているが、
売ろうになかなか売れない。
・遠方やシゴトの事情で、
実家を管理できない。
といったような物件です。
要するに、
「売れないし、
管理もできないのなら、
貸して少しでも
収入を得られたらいい」
と考えている方にとっては、
有効な実家の空き家対策になると
いうことです。
相続で取得したのであれば、
取得費用もほとんどないわけですから、
家賃の設定も安くできます。
極端な話、いくらでもいいわけです。
不動産投資家や地主さんが
ローンで物件を購入した、建てた
ということであれば、
安く貸したくても、
収支に合う家賃でないと
貸すに貸せないわけです。
また
長期で貸せるなら、
長期的な収入と
長い期間での売却計画が
立てられます。
なかなか売れないと言っても、
10年くらいかかって売る気持ち
でいることもできるし、
少なくても家賃収入が入り、
メンテナンス費用がかからないのであれば、
実家を所有しているデメリットも
かなりなくなります。
むしろ、貸す側にしてみれば、
長期にわたる収入によって、
老後の生活資金や
子供の教育資金など、
計画的な支出にも
対応できるようになります。
行政が積極的に関わる空き家対策
とも言える、
「改正住宅セーフティネット法」
実家の空き家対策として、
私はお勧めしたい制度です。