空き家の保険の基礎知識
実家の空き家で起こりうる
「万が一」に備える手段として、
火災保険への加入があります。
手続きとしては、
空き家の実家を相続したら、
相続した人の名義に書き換えて、
あらためて加入し直すことになります。
火災保険といっても、火災だけに限らず、
「火災、落雷、破裂・爆発」
「風災、雹(ひょう)災、雪災」
「水濡れ、物体の落下・飛来、
騒擾(じょう)等」「盗難」「水災」
などのように、一般的には、
幅広い範囲での補償がついています。
ただし人が住んでいる場合と
住んでいない場合とでは、
火災保険の商品は違います。
人が住んでいる場合の火災保険は、
多くのマイホーム所有者が加入している
一般的な商品ですが、
人が住んでいない空き家に対する保険は、
それほど商品も多くなく、
また加入条件も厳しいことが多いようです。
(別荘などは除くます。)
空き家に対する保険が少ないのは、
そもそも空き家に保険をかけるニーズが
それほどないとも受け取れます。
古くてボロボロの建物であれば、
解体して更地にするとか、
すぐ売却するとかで、
保険をかけるほどの期間も
ないことは多いです。
したがって
火災保険をかける必要があるとすれば、
「思い入れがあるから」とか、
「親戚が集まる場所として」などの理由で、
相続後、長期間所有する予定がある場合には、
加入する意味が出てくるとは思います。
また空き家管理事業者に
管理を依頼するのであれば、
下記のような管理事業者向けの
商品もあります。
◯空き家賠償責任保険
(あいおいニッセイ同和損保
空き家管理事業者向け保険)
http://bit.ly/2zZUhR8
こういった保険で、
万が一の事故に対して、
管理事業者と所有者の損害賠償に
備えることも一つです。
※この場合保険加入者は、
管理事業者になりますので、
管理事業者の加入意思によります。
何れにしても、
空き家の実家を相続後、
いつ、どんな形で実家を活用していくのか、
方向性を定めた上で、
火災保険の加入について
ご検討されると良いかと想います。
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「空き家管理」を依頼するときの注意点
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