国際福祉機器展で感じた、実家と介護の共通点
高齢者や障がい者のための
機器・設備・サービスを紹介する、
最も注目される、大規模なイベント、
国際福祉機器展
に行ってまいりました。
(東京ビッグサイトで9/27〜9/29まで開催)
福祉機器というと、
車椅子や杖、歩行器などの移動機器が
イメージしやすいですが、
・ベッド、トイレ、入浴用品、
手すりなどの建築住宅設備、
・ネットを利用したコミュニケーション機器、
・リハビリ、介護用品、
・車椅子などでも乗り降りしやすい福祉車両
・義肢、装具・在宅
・施設サービスの情報管理
・介護用食品、調理道具、
・日常生活支援用品
など、幅広い分野に広がり、日進月歩で、
介護環境の向上や技術革新が進んでいます。
毎年行っていて想いますが、
年々福祉をめぐる技術や
環境の進化には目を見張る反面、
超高齢化社会となり、
少子化も進む日本では、
これらの技術革新は、
必要に迫られてのことなんだろう、
ということを実感します。
身体的な労働環境がきつい介護の分野は、
人が足りないのに、
介護職を選ぶ人が少なかったり、
定着率が悪かったりと、
メディアで報道されているような
厳しい現実の世界です。
人口自体が減っていくということは、
働き手が少なくなるわけで、
必然的にそれに変わる、
労働力が必要になります。
福祉機器展で紹介されているような
ロボットやAIの福祉技術や機器が
その足りない労働力を補ってくれる
ということなのでしょう。
しかしながら、
ロボットやAIでは
対応できないことがあるのも
介護の分野の大きな特徴でもあります。
「感情」というものです。
力技やパターン化された作業は、
ロボットやAIの最大の利点ですが、
80年、90年と生きてきた
我々の人生の先輩たちには
どう映るのでしょうか?
今は介護作業・環境を補助する
機器や設備が多いですが、
いずれロボットで全てを介護する時代が
来るのもそう遠くはないと
私は考えています。
人と人との繋がり、
家族の繋がり
は介護に携わる人にとって、
忘れてはならない、重要な要因です。
便利な世の中になってきた反面、
心無い言動が目に余る時代に
なってきたようにも感じる昨今です。
介護めぐる事件やトラブルが
多く目立ってきたのも
気持ちや感情の持ち方が、
昔と変わってきたのでしょう。
「感情」が大きな要因であるというのは
このメルマガのテーマである、
「実家」にも共通していることです。
「介護」も「実家」も
ビジネスライクにならないよう、
関わる人たちの気持ちに寄り添って、
考えていきたいものですね。
明日は、国際福祉機器展を見て気付いた、
空き家の実家の活用案をお伝えしますね。