賃貸の「常識」にとらわれない、「真逆」の発想
千葉の別宅を貸すことに決め、
動き始めた私が、まず考えたのが、
「どんな条件で貸したら良いか?」
でした。
貸すにあたって、義父から出た要望・意見は、
以下の通りでした。
◉リフォーム費用はかけたくない。
→築年数が44年と相当経過しているので、
リフォーム等すると相当な費用がかかるため。
◉何かあっても現地へすぐにいけない。
→生活の拠点はこれからも東京都内であるため。
◉室内のものも全ては処分したり、
引き取れない。
→残置物が多すぎるため。
賃貸アパートやマンションを貸すときは、
一定のリフォームをして室内を綺麗にし、
入居者がすぐに入居できる状態にするのが
一般的である。
しかし、
そもそもこの家を手放そうとした理由が、
体力的にも、費用的にも、
維持管理が困難になってきた
ということ。
加えて、地元の不動産業者も知らず、
インターネットも利用しないため、
地元業者とコンタクトを取ろうにも
現地周辺に足を運んで、
不動産会社へ飛び込みするか、
現地版の電話帳で探すかしかない。
だから、
都内で不動産売買・賃貸をしていても、
身内である私に依頼してきたわけである。
出てきた要望は、
通常の賃貸物件としては
真逆の条件。
さあ、どうするか?
そんなとき、
以前より賃貸物件の空室対策を学ぶため
購読していたフィーリングリフォーム®︎専門家
山岸加奈さんの記事で
「DIY賃貸」
の言葉が目についた。
入居者の好みのリフォームを、
入居者負担で行なうことができる、
賃貸の方法である。
(国土交通省からも
ガイドブックが出ています。)
入居者が気に入った、
すぐに住める賃貸住宅を
提供するのではなく、
入居者好みの賃貸住宅を
創り・住むことができる、
素材を提供する立場になる
ということ。
これであれば、義父の希望は叶えられる。
・入居者好みの住宅へリフォーム
できる代わりに、費用は入居者負担。
・室内にあるものも、自由に利用可。
・海岸線が近い、観光エリアではあるが、
新築や建て替えした家も、見かけるので、
一戸建てに住む需要はありそうな雰囲気。
あくまでも
貸し手側からの目線ではあるが、
一定の賃貸予測は見込めると判断し、
「DIY賃貸一戸建て」
として、
賃貸募集を開始することとなった。
方向性が決まれば、
あとはやり方を考えるだけである。
募集はどうやって行なっていったか?
次回に続きます。