【共有名義のリスク】実家が乗っ取られるかもしれません。
先日、住宅ローンの相談で、
これから購入する家を、
共有名義にすべきかどうか?
という質問がありました。
共有名義については、
住宅ローンのことだけでなく、
実家のことでもよく話題に出てきますが、
相続したら、誰が実家を継ぐのか?
みんな育った家なんだから、
兄弟皆の共有名義にしよう、
なんてお話は普通にあるものです。
とはいえ、相続の手続き上では、
共有名義はあまりお勧めしない
とはよく言われます。
なぜか?
意見が合わなくなり、
売却などの話が進めにくくなる、
遠方にいる人が共有者だと、
売却などの手続きに時間と手間がかかる、
といったことがよく言われます。
このほかにも、
共有持分には大きな心配事があります。
それは、
持分だけでも売却できる、
ということです。
もし、共有者の一人が、
自分の持分だけ売ってしまうと、
それからの維持管理や売却などは、
その持分を買った人と
話さなくてはなりません。
こうした持分を買うのは、
不動産会社や
不動産投資関係者が多いですが、
こうした不動産のプロは、
よくも悪くも、
共有名義の扱い方をよく知っています。
持分を買った人の
希望に合わないことがあると、
意図的に協力しなかったり、
自分に有利な条件で、
他の人の持分も買って、
完全に自分名義にする、
なんてことも十分あり得ます。
言い換えれば、
実家の乗っ取られる可能性がある、
ということです。
実家の持分だけ売るなんてことある?
そんな考えも思うことでしょうが、
実際に持分だけ売却する人はいます。
お金が急ぎで必要だったり、
共有者と折り合いが合わなかったり、
競売で強制的に売却されてしまったり、
などなど、
持分を売却する理由はいろいろです。
相続が発生して、
取り急ぎ、共有名義にしておくことは
決して悪いことではありません。
しかしながら、
人の考えや状況は変わるものです。
そのことも頭において、
今後の実家のことは考えてくださいね。
以下の記事もご参考にしてください。
◉実家の共有はダメですか?
◉【実家の共有】まず最初に気にかけることとは?
https://jikka-akiya.com/?p=6268
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