【実家の共有】まず最初に気にかけることとは?
相続した実家の共有について、
昨日は私の考えを
お伝えさせていただきました。
後々のトラブルを避けるため、
実家の共有は避けた方が良い、
と専門家やメディアでは
伝えられているものの、
決して共有がいけないわけではありません。
実家を共有することで、
将来想定される事態を考え、
対策、対応していくことが大切なのですが、
では、具体的に、
何をすれば良いのでしょうか?
相続に関わる専門家やメディアでは
さまざまな対策が紹介されています。
遺言、家族信託、生前贈与、
相続時精算課税、暦年贈与、などなど、
難しい言葉が並べられて、
将来トラブルが起きないような
さまざまな対策が紹介されています。
これらの制度やケーススタディは、
司法書士や税理士といった、
相続に関わる専門家の領域なので、
ここでは詳細は触れませんが、
そもそも、
こうした対策を考える前に、
まずやるべきことがあります。
それは、
共有する人たちの状況を理解する
ことです。
当たり前のことと
思われるかもしれませんが、
何事もトラブルは、
お互いの理解不足が原因です。
兄弟姉妹であっても、
年に一度しか会わないとか、
何年も会っていないとか、
近くにいる割には連絡をとっていないとか、
結構ありますよね。
しばらく連絡をとっていなければ、
その人の状況も変わっていますから、
何をするにしても、
今のその人の状況や考え、想いを、
確認することです。
実家の問題の大きな特徴は、
家族や親族間の人間関係が
大きく影響してくることです。
杓子定規に法律や制度を伝えても、
関わる人たちの事情や想いを
十分に理解しないと全く意味はありません。
法律や制度というのは、
専門家の分野ですから、
まず実家を共有する当事者が
やるべきこと、気にかけること、
そして最も大切なことは、
関わる人たちを可能な限り知ることです。
将来どうなるかは、
それでも分かることではありませんが、
少なくとも、実家を一緒に所有するなら、
これまで以上に家族・親族に興味を持って、
物事を進めていきたいですね。