相場より高く、実家を売りたい人へのアドバイス
不動産というものは、
売買も賃貸もそれぞれ
売買価格や賃料の
「相場」があります。
このブログのタイトル
「実家の売却に困ったら?」の
売れない理由NO1は、
「価格」であり、
「相場」より高いこと
が最大の原因だと私は考えます。
世の中何でも、
売るならより高く売りたいのが、
人の正直な欲。
不動産は特に金額が大きいので、
売れて大きなお金が入ってくれば、
人生が変わるというのも、
決して夢物語ではありません。
特に生まれ育った実家であれば、
他人以上に物件への愛着と
価値観を持っていることが多いので、
売れる価格帯がわかっていても、
少しでも相場よりも高く売りたいと
思う気持ちもあるかとと思います。
しかしながら、
不動産というものは
実家に限ったことではありませんが、
現実的には相場より高く売れることは
あまりないでしょう。
ご実家が歴史的建造物等であったりして、
客観的に価値が認められるものは別ですが、
一般個人の価値観が、
相場に大きく反映されることは
少ないと思います。
また、こういった価値観のほか、
相場より安くなってしまう理由を知らないで、
相場と同等の価格で
売却したいと思う方も意外に多いです。
このブログでも紹介していますが、
売れない理由として、
・広すぎる。
・古すぎて建物を解体しなくてはならない。
・建て替えの基準にあった道路に面していない。
・不具合がある。
など物理的な理由がありますが、
こういった条件の物件は、
相場より安くなるのが一般的です。
それでも
「とりあえず相場の価格で売ってみよう」
ということで、売れない価格で
平気で売っている物件も
よく目につきます。
私としては
こういった売り方はお勧めはしません。
仮に相場以下の価値の物件を、
何も事情を知らずに、
お客様が相場で買った場合、
売った方は「儲けもの」でしょうが、
買った方は「ババをつかんだ」感に
なるのではないでしょうか?
物件に見合った
適正な価格で取引することで、
想い入れある実家も、
売却後も気持ちよく、
利用してもらえることかと
私は思います。
よく新築住宅の現場で、
売れずにずっと
残っている場合がありますが、
完成する前に
当初販売価格で買った人と、
なかなか売れないので
大幅値引きして買った人の
価格差に大変驚くことがあります。
実際私もそのような販売を
していたことがあるので、
売る側の気持ちや立場も
十分わかりますが、
条件のいい区画を
抑えたかったから
早く買ったといえども、
買った側からすれば、
販売当初の価格と何百万円も違えば、
決して気分は良くないはずです。
なんでもそうですが、
お客様は、価格に正直です。
高額になればなるほど、
慎重になり、しっかり調べています。
もう一度伝えますが、
なかなか売れないのは、
価格が物件の価値に
見合っていないのです。
いつかとお化けはないと
言われるように、
価格が高ければ、時間だけが
無駄にすぎるだけです。
実家を売却する際は、
売買相場を不動産業者から
的確なアドバイスをもらったり、
インターネットで情報収集して、
適正な金額で、
売却時期の予測が読めるような、
販売を心がけていくと良いかと思います。
そもそも実家を売却するのは、
現金化して、
自身のライフプランを豊かにしたり、
人生を変えたりするため
だからだと思います。
適正な金額であれば、
必要な時にどのくらいの金額で
売れるのかの見込みが立つので、
自身のライフプランも立てやすいかと
私は思います。