広すぎる土地は、相場より安くなります。
首都圏や都市部を離れると
広々した家をよく見かけます。
味わいある木造の家や
空き家のまま、雑草や蔦で覆われている家、
畑や田とつながっている家、等々
様々な家を目にします。
こういった広々した土地がある
物件のご売却のお話の際、
「うちは広いから結構高く売れるのでは?」
といったことを時々、
言われることがあります。
「広ければ高く売れる」
とお考えの方も
当然いらっしゃるとは思います。
これは間違ってはいませんが、
正解でもありません。
何故か?
結論から言うと、
割安になってしまうからです。
例えば、200坪(約660㎡)くらいの
広さの土地があり、
その周辺相場は10万円/坪だとします。
単純にこの土地の価格を査定すると、
200坪×10万円/坪=2000万円
この金額がどういう金額なのか?
首都圏近郊であれば、
2000万円という金額は、
決して珍しいものではなく、
相場として妥当な金額と
受け取られるかと思います。
建物を仮に2000万円で
新築するにしても、
土地建物で4000万円、
新築住宅の購入や建築を
考えている方にとっては、
よく目にする資金計画だと思います。
対してこれが地方に行ったらどうでしょうか?
例えば、上記のように
坪10万円のエリアで、
50坪の土地付き新築一戸建てが、
2500万円くらいで
売られているとしたら、
(土地金額500万円(50坪×10万円/坪)+
建物金額2000万円=2500万円)
いくら土地が広くて、単価が相場といっても、
土地だけで2000万円もすると、
総額で相場からかけ離れてしまうのです。
そうなると
この土地は売れないか、
全体的に価格を下げるために、
土地の価格も割安に
なってくることになります。
どんなに土地が広くなっても、
相場の単価で土地を売却したいという方は、
立地を問わず、結構多いと思います。
(私の経験上の私見です。)
売れない金額で
ずっと販売し続けていては、
いつまでたっても売れません。
その結果、時間という財産を浪費し、
結局は値下げして販売することに
なることも少なくありません。
周囲に販売されている土地や建物より、
明らかに広すぎる場合は、
基本的に相場より割安になります。
こういった場合は、
相場がいくらということではなく、
実家(でなくてもいいのですが)を売却することで、
どんなライフプランを実現し、
そのためにいくら必要なのかを考えて、
売却金額を決めることをお勧めします。
お金は大切ですが、お金は財産でもあり、
人生を豊かにさせる「道具」でもあります。
実家を売却する前に、
何のために、
いつまでに
そのお金が必要なのかを、
しっかり考え値付けをすれば、
不動産を早期に希望条件で売ることは
決して難しくはありません。
安くすれば売れるという発想ではなく、
必要な金額がいくらなのかを
把握することが重要なのです。
本ブログでは、
よく出てくる私の持論ですが、
日本の不動産は必ず売れます!
ご実家を残してくれた
親孝行の意味も込めて、
自身の豊かな将来につながる、
ご売却につなげたいものですね。