44年後には人口が約31%になります。〜実家が空き家になる理由⑧〜
少子化がさけばれて、久しくなりますが、
今、日本の人口がどのくらいか、
知っていますか?
総務省統計局の人口推計によると、
2021年5月1日現在概算値は、
1億2536万人。
4年前に、
このメルマガを書き始めた時と比べると
140万人減少しています。
また内閣府の少子化社会対策白書によると、
日本の人口は、
2010年の1億2806万人を最高に、
2065年には8808万人となる
との推計値が出ています。
これは、
今の人口の約31%が減るということです。
そして、2060年の65歳以上の人口は、
総人口の約38.4%にあたる3381万人
になるという、驚愕の予測も出ています。
子供が少なくなっているのは、
日常生活でも感じることだと思いますが、
数字の上では、
その少子高齢化の現実を
さらに深刻に物語っています。
イメージしてみてください。
子供が少ないということは、
一人っ子や子供がいない家庭が
多いということです。
一人っ子通しが結婚すると、
仮にどちらかの実家に戻ったとしても、
必ずどちらかの実家は空いてしまいます。
結婚されなくても、
仕事や利便性・人間関係を求めて、
都市部にいく人が多いのですから、
実家から離れる人も多いことでしょう。
また、日本の空き家が、
2018年時点で846万戸ある中で、
人口が減っているにも関わらず、
新築住宅や賃貸アパート、タワマンなどが
どんどん建築されているのですから、
空き家が増え続けていくことは
容易に推測できます。
高齢者の独居やひとり世帯などの増加で、
今は世帯数が増えているとはいえ、
それも2023年がピークを迎えるとの
将来予測も出ていますので、
やはり空き家の増加は
避けては通れないでしょう。
実家を受け継ぐ意識も薄れてきている今、
空き家の実家が増えていくのは
止められない流れなのでしょう。
しかしながら、
せめて自分が生まれ育った実家が、
ただ朽ち果てていくことなく、
有効に利用・活用されて、
実家の役割を終えられるように、
努めていきたいものですね。
【参考】
◯内閣府HP
令和令和2年度版少子化社会対策白書全体版
◯内閣府HP
令和令和2年度版少子化社会対策白書全体版
総人口と人口構造の推移より
◯国立社会保障・人口問題研究所
『日本の世帯数の将来推計(全国推計)』
(2018(平成30)年推計)
http://www.ipss.go.jp/pp-ajsetai/j/HPRJ2018/t-page.asp