【人口減少過去最大】人が減れば、空き家は増えます。
昨日、総務省から、
日本の人口についての発表がありました。
◉人口推計
(2021年(令和3年)10月1日現在)
‐全国:年齢(各歳)、男女別人口 ・
都道府県:年齢(5歳階級)、男女別人口‐
※総務省統計局HPより。
この調査結果の要約として、
総務省は以下のように発表しています。
・総人口は64万4千人の減少、
減少幅は比較可能な1950年以降過去最大。
日本人人口は減少幅が10年連続で拡大。
・15年連続の自然減少、減少幅は拡大。
・日本人は3年ぶりの社会減少、
外国人は9年ぶりの社会減少。
この要約を、さらに要約して簡単にいうと、
日本の人口は過去最高に減少している、
ということです。
また、
令和3年度版少子化社会対策白書によると、
日本の人口は、
2010年の1億2806万人を最高に、
2065年には8808万人となる
との推計値が出ています。
◯内閣府HP
令和3年度版少子化社会対策白書全体版
総人口と人口構造の推移より
これは、
今の人口の約31%が減るということです。
そして、2060年の65歳以上の人口は、
総人口の約38.4%にあたる3381万人
になるという、驚愕の予測も出ています。
子供が少なくなっているのは、
日常生活でも感じることだと思いますが、
数字の上では、その少子高齢化の現実を
さらに深刻に物語っています。
イメージしてみてください。
子供が少ないということは、
一人っ子や子供がいない家庭が
多いということです。
一人っ子通しが結婚すると、
仮にどちらかの実家に戻ったとしても、
必ずどちらかの実家は空いてしまいます。
結婚されなくても、
仕事や利便性・人間関係を求めて、
都市部にいく人が多いのですから、
実家から離れる人も多くいます。
また、日本の空き家が、
2018年時点で846万戸ある中で、
・人口が減っているにも関わらず、
新築住宅や賃貸アパート、タワマンなどが
増え続けている、
・高齢者の独居やひとり世帯などの増加で、
今は世帯数が増えているものの、
それも2023年がピークを迎えるとの
将来予測も出ている、
などの状況から、
今後も空き家の増加が避けて通れないのは、
容易に理解できます。
実家を受け継ぐ意識も薄れてきている今、
空き家の実家が増えていくのは
止められない流れです。
それは止むを得ない状況としても、
せめて自分が生まれ育った実家が、
ただ朽ち果てていくことなく、
有効に利用・活用されて、
実家の役割を終えられるように、
努めていきたいものですね。