親と同居することになったとき、 空いた実家をどうするか?
「帰省は慎重に」との報道について、
昨日はお伝えしました。
しばらく、もしくは、今後も、
「帰省自粛」みたいな風潮が続きそうで、
帰省のあり方も、
大きく変わっていくように感じられます。
では、毎年の恒例行事の一つである
帰省がなくなるとどうなるのでしょうか?
・親と疎遠になる、
・オンライン帰省が活発になる、
・地元の人に、介護・見守りを依頼する、
などなど、様々な影響が考えられますが、
「親を呼んで、同居する」
という大きな選択肢も出てきます。
今のコロナの状況からすると、
田舎の高齢者の都市部移住は、
感染リスクが高まることも考えられますが、
親の様子を1年に一度でも、
定期的に見に行けないことも、
見過ごすことはできません。
親と同居することで、
出てくる大きな問題の一つに、
「親が住んでいた空き家をどうするか?」
ということがあります。
親が最近まで住んでいた家ですから、
荷物もたくさんあります。
売るとか、貸すとかするにしても、
できないことも多くあるでしょう。
そのままの状態を
しばらく維持するにしても、
草むしりや空気の入れ替えなど、
管理するために実家に行くことにもなります。
どんな形でも住んでいれば、
家も良い状態で維持できますが、
空き家のままだと、
定期的に、意図的にやらないと、
家の傷みも進行してしまいます。
そもそも親が住んでいた家ですから、
何よりも、親の考えや気持ちが優先です。
親の状態によっては、
成年後見とか、家族信託とか、
必要な制度を利用しなければならないことも
あるでしょうが、
親が元気なうちに、
確認しておくこと、できること、しておくこと
も大切です。
とかく、空き家になってしまうと、
「空き家をどうすればいいのか?」と、
家の方から入りがちですが、
まず何よりも優先すべきは、
親の「想いと考え」です。
言い方を変えれば、
超高齢化社会の中、こうした親の意思確認も
長生きリスクの一つと言えるかもしれません。
コロナ禍で、
帰省のあり方を考えるようになった今、
親との同居を考えるならば、
「親の想い」をしっかり受け止めて、
実家のこれからは考えていきたいですね。