陽あたり、風通しのいい家が、災害リスクを抱えている?
先日、館山市に行った際、
台風15号の被害にあった家が、
たくさん目に入ってきましたが、
私が目にした大きな被害があった
いくつかの家は、
比較的、目立つ場所にありました。
海沿いだったり、
幹線道路に近かったり、
100m先からでもわかる場所にあったり、
いわゆる、
風通しの良い場所、
陽あたりの良い場所、
に建っていたように思います。
言い換えると、
風除け、陽よけになるものがなく、
風をそのまま直撃してしまったために、
家に被害が及んだ、
とも言えるような、
そんな立地条件だったように感じます。
日本の家は、
陽あたりが良かったり、
風通しの良い家が好まれます。
家の中が明るく、
気持ちいい風が室内に入ってくることで、
快適な住環境をもたらします。
こうした住むには良い条件が、
一転、災害時になると、
逆に目立って、被害の的になってしまう、
そんな危険性も併せ持っていることを、
今回の台風被害で感じました。
こうした立地の特性は、
築年数が古い、新しいは関係ありません。
新しい家であっても、
風の影響を受けやすかったり、
津波や土砂崩れなどの災害を
警戒しなければならない場所もあります。
耐震、耐火、耐風など、
災害に強い家であっても、
建っている場所が違えば、
災害被害にあう可能性は
変わってくるということです。
昔の家だから壊れやすい、
新しい家だから壊れにくい、
という感覚はあるとは思いますが、
今一度、実家のある場所が、
どんな地域特性を持っているのか?
どんな災害リスクがあるのか?
役所で作成しているハザードマップなどで、
確認しておくといいですね。