実家を売るための、金融機関の融資基準とは?
昨年より、
金融機関による融資の不正問題が、
メディアで多く流れていますよね。
何百億の話でも驚いていたのが、
億を超えて、
兆単位の話にまで膨れ上がり、
尋常ではない事態にまで
発展してきました。
一連の融資の不正は、
シェアハウスや賃貸マンションといった
投資用の不動産が多くを占めています。
今、投資用不動産を扱う現場でも、
その影響は広がってきていて、
新規に投資用不動産を購入する際には、
融資の審査基準が厳しくなってきています。
そもそも、
この融資の基準とは、
一体どういったものなのか?
この基準は大きく二つに分かれ、
融資を受ける「人」の基準 と、
融資の対象となる「不動産」の基準
があります。
「人」についての基準は、
融資を返済できるだけの
収入や資産があるかどうか?
であり、
「不動産」については、
融資をするだけの
価値があるのかどうか?
を、金融機関が判断します。
メディアで多く流れている不正の事例は、
主に「人」に対しての基準であり、
融資が返済できるだけの
収入や資産があるように、
改ざんされたことが、
大きな問題になっています。
また不動産の基準については、
最近のニュースで、
投資用の不動産を、
住宅用として、住宅ローンを受けたこと
が大きな問題になっていますよね。
これは、融資資金の使い方が
問題になっているわけですが、
広い意味合いでは、
投資用の不動産と住宅用の不動産は
価値の基準が違うということを、
指しています。
住宅ローンは
土地や建物の価値が
そのまま融資の基準になりますが、
投資用の融資は、
土地・建物の価値に加え、
どれだけ収入を得られるかも
大きな判断基準です。
こうした不動産の融資基準は、
不動産を買おうとする人だけでなく、
不動産を売る側にも関わってきます。
売ろうとする不動産が、
どれだけの価値があるのか?
それによって、
どれだけの融資をしてもいいのだろうか?
を金融機関は判断します。
実家を売却するときも同様で、
売却する実家に
どれだけの価値があって、
どれだけの融資をしていいのか?
を判断します。
そして、それによって、
売却金額はいくらにすればいいのか?
も決まってきます。
需要が高いエリアであったり、
法令に違反していない家なら、
どんなに古くても、
一定の融資額は見込めますが、
逆に、
需要が少ないエリアだったり、
法令に違反している家などは、
どんなに新しくても、
融資が利用できないこともあります。
したがって
実家を売却するときには、
実家にどれだけの価値があるのかを
判断することは大切です。
この価値を判断するのが、
不動産会社や金融機関が行う
「不動産査定」です。
次回からは、
この査定のポイントについて、
お伝えしていきますね。