今の空き家の現状は本当なのか?
新年度が始まり、心機一転、
今、ビジネス書で話題の
「ファクトフルネス」
を読んでみました。
(ハンス・ロスリング、
オーラ・ロスリング、
アンナ・ロスリング・ロンランド著
/ 日経BP社)
サブタイトルが
「10の思い込みを乗り越え、
データを基に
世界を正しく見る習慣」
とありますが、その通り、
様々な世界のデータを、
自身の思い込みや
世の中の常識で判断しないで、
正しい判断で世界が見れるように
指南した本です。
この本では、
10の思い込みを生み出す本能として、
以下の10項目を挙げています。
分断・ネガティブ・直線・
恐怖・過大視・パターン化・
宿命・単純化・犯人探し・焦り
最初、目次を開いて「何のこと??」
と意味がよくわからなかったのですが、
読んでみて、
「この10項目の本能に、
自分たちは
踊らされているのか!」
踊らされているのか!」
と、正直なところ私は衝撃を受けました。
というのも、このブログのテーマである
「空き家対策」には、国や都道府県をはじめ、
多くのデータが世の中で公開されていますが、
こうしたデータも裏読みすれば、
「本当に実態を表しているのか?」
という疑問がついてまわってくるからです。
確かに、今の日本は、
メディアで流れているように、
空き家が多く目立ち、
その対処に
所有者も行政も悩んでいるのは事実です。
しかしながら、見方を変えれば、
「データの見方を間違えて、
世の中は動いているのでは?」
世の中は動いているのでは?」
とも考えられます。
もちろん、
何事も疑った目で見れば、
何でもうさん臭くは見えるものですが、
しかしながら、
頭から疑うことなしに信用するのも、
今の情報過多の時代は禁物でしょう。
実際、この本を読んでから、
今までよく目にしていた
空き家のいくつかのデータを見てみると、
「ちょっとおかしいんじゃない?」
と思えるものもありました。
裏読みしたから、
現状が大きく変わるわけではありませんが、
少なくとも、
「自分の実家」という個別の空き家対策の
ヒントにはなりそうな気がします。
今世の中で騒がれている
「空き家対策」の意識を一旦リセットして、
次回から、
この「ファクトフルネス」で
空き家対策を考えてみますね。