「親世代」の実家の周りの人間関係は、要チェックです。
中古住宅を購入するメリットで
よく言われることですが、
その家の使用状況が分かることのほか、
周囲の人間関係や周辺環境が
リアルにわかるということがあります。
築年数が40年を超えるような家だと、
人間関係や周辺環境にも
一つの歴史があります。
相続した2代目世代が
まだ子供だった頃の周囲の様子も
リアルに知ることができ、
購入する側としては、
古い家を買う安心材料の一つでもあります。
ただ、人間関係については、
親世代の人間関係を、
2代目世代が知らないことが多い
のも事実です。
親同士の取り決めを知らずに、
2代目世代が
「そんなことがあったのか!!」
と驚くようなことも、
決して珍しいことではありません。
それは2代目世代が
子供の頃の話でもあるので、
止むを得ない事情ではあるでしょう。
昔の状況と今の状況を
知っている限り、
買う側に正直に伝えるしかありません。
仮にトラブルがあったとしても、
家を売る段階になっていれば、
ほぼトラブルは解決しているはずです。
トラブルがあるまま
売却活動をしていても、
具体的に購入希望者が出てきたときには
そのトラブルは伝えるべき事柄です。
トラブルがあると知っていて、
家を購入する人もそうはいませんから、
売る側としては、売るために、
トラブルを解決せざるを得ない
状況になります。
とはいえ、
そんなトラブルが周囲であったとしても、
住む人が変われば、過去の話です。
人間関係をリセットして、
新しい世代で、新しい人間関係を
つくっていくことになります。
そんな新しい人間関係をつくるのも、
古い家を購入する醍醐味でも
あるかもしれません。
古い実家を売る側としては、
最低限、周囲とのトラブルは解決して、
次に住む人がスムースに
周囲に打ち解けられるようには
しておきたいものですね。