実家にそびえ立つ「シュロの木」の倒し方〜完結編〜
植木屋さんが、
チェーンソーで切るくらいの、
古い実家にあるシュロの木。
そんな大きな木を、
植木屋でもないオーナー様が
一人で切り倒したことを
昨日はお伝えしました。
ではどうやって、そんな巨大な木を
一人で倒すことができたのか?
答えはシュロの木の
「皮」にありました。
シュロの木の表面は
繊維状の皮で覆われていて、
結構、木の幹が太いです。
これをそのまま切り倒そうとすると、
かなりゴツゴツしていて、
確かにチェーンソーが
必要になるのもわかります。
しかしながら、
そこでオーナー様が考えたのは、
シュロの木の皮を剥いで、
幹を細くすれば、
切りやすくなるのでは?
という発想です。
表面の皮をむくのは地道な作業ですが、
それでも一人でできない
作業ではありません。
思った以上に容易に皮を剥ぐことができ、
表面がむき出しになったシュロの木は、
切り倒しやすく、細くなりました。
その皮剥ぎの作業は、
3メートル程度の高さまで行い、
木の上の方を重たくする。
そして幹の下の方に、切り込みを入れ、
木こりのごとく、
上の方が重たくなった木を倒す。
2階の軒先まで届こうかとしていた
高いシュロの木を見事攻略し、
費用をかけずに
倒しきることができました。
まさに、オーナー様の
見事な知恵と判断の勝利です!
これで、住宅地にそびえ立つ
シュロの木は撤去され、
周囲からの不安を
回避することができました。
そして、それだけではなく、
剥ぎ取ったシュロの木の皮は、
メルカリでも売られている、
「商品」にもなりました。
※ちなみにメルカリでは、
「メダカの産卵床手作りセット」として、
シュロの木の皮が
20枚1000円で売られていました。
もっとも、今回は
数あるシュロの木の中では、
比較的伐採しやすい
ケースだったのかもしれません。
しかしながら、
街中でよく見かける巨大な木が、
思った以上に、
簡単に処理できることが
わかったのは大きな成果です。
空き家の維持管理の上で、
大変参考にもなり、
本人や周囲の人たちからの不安を、
容易に取り除くことができることを、
今回の事例で学びました。
家のシンボルであったり、
生活の糧ともなったシュロの木も、
周囲を困らせることなく、
役目を終えることができますね。