2世帯住宅を「貸す」時のメリット・デメリットとは?
前回は2世帯住宅を売却する
メリット・デメリットをお伝えしました。
間取りの特殊性や広すぎるなどの理由で、
私はどちらかと言うと、2世帯住宅は
「売りづらい」物件
に感じてはいます。
では「貸す」ということはどうなのか?
結論からいうと、空いた親世帯を
「貸して活用する」のは、
有効な空き家活用であると想っています。
まず、住むにあたっての設備が
一式揃っているわけですから、
何も投資することなく、
そのまま貸せる状態ではありますよね。
しかも
同じ屋根の下に住んでいるわけですから、
貸すにあたっての片付けも準備も、
すぐに取りかかれる
ポジションにいるわけです。
親世帯のものが、そのまま置いてあって、
片付けるのが大変という考えも
当然あると想いますが、
どうせ使わないのなら、
そのまま家具類もつけて
貸してもいいのではないでしょうか?
また貸すのを機に、
今までやらなかった親世帯の片付けに
取りかかれるきっかけにも
なるのではないでしょうか?
間取りも夫婦が住むように
なっているでしょうから、
新婚さんや子供がいない共働き世帯が
入居ターゲットとなり、
入居者の質も、1Rの入居者より良い
と考えられます。
あと民泊としても貸しやすいですよね。
自分の世帯の隣で泊まるわけですから、
コミュニケーションも取りやすいし、
今民泊で懸念されている
マナーや行動なども、
直接かつ迅速に対応できる
メリットもあります。
他にも、
建て替えする人の一時的な借家としての
ニーズも考えられますよね。
対してデメリットとしては何か?というと、
これは「心情的」なところ
ではないかと私は考えます。
一つ屋根の下、
知らない人が隣に住んでいる、
泊まっていることに、
不安や嫌悪感を持つということです。
周りから見れば、
「空いている部屋があるなら、
貸せばいいのでは?」
と考える人も多いと想いますが、
そもそも人に貸そうと思って
建てた家ではないので、
身内からすれば、
やはり気分的に抵抗感があることは事実です。
貸さなければならない事情も
あるわけではありませんので、
親世帯の遺品を、
そのままずっと置いていても、
なんら問題になることもありません。
親世帯を貸すかどうかは、
いろいろな想いや考えがあるので、
一概にいいかどうかは
判断が分かれるところかと想いますが、
少なくとも有効活用できる
空いたスペース(資産)がすぐ隣にある、
ということはあらためて
認識していただければと想います。