老後の生活から、実家の活用を考えてみよう。
空き家の実家を活用する
「動機」の事例として、
「老後の生活」についてお伝えします。
例えば、
60歳定年が来年に迫るご主人と、
専業主婦の奥様がいるとします。
定年後は再雇用になるとのことですが、
給与は今までの50%になってしまうと
言われています。
年金の満額支給年齢である65歳までは、
現役で働いて生活をしていきたいと
考えていますが、
給与が半額になってしまったら、
生活資金もギリギリになってしまいます。
この時、夫(または妻)に
相続をした空き家があったら、
どうしたら良いでしょうか?
実家が都市部の利便性の良く、
早々に売却できるような立地で、
1000万以上になるような
売却金額が見込めるなら、
早々に売却してし資金を確保し、
売却資金を取り崩しながら
65歳までの生活資金に充てるのも
一案でしょう。
手元にまとまった金額があれば、
気持ちの上でも余裕が出てきます。
また、実家が売りづらい条件の物件で、
売っても500万円以下のような
低額でしか売れないような場合は、
急いで売ったところで
65歳までの5年間で売却資金を
使い切ってしまい、
貯蓄は残らない可能性もあるでしょう。
そういった場合は、
年金の満額支給が始まる65歳まで、
賃貸物件として貸して収入を確保し、
それを生活資金に充て、
年金の満額支給が始まったら、
売却して手元の貯蓄としておくという
プランも考えられます。
このケースの動機は、
「定年後の生活資金をどう確保するか?」
であり、そのために「今」やるべきことは、
空き家の実家を「売る」か「貸す」かして、
65歳までの生活資金の目処を
立てることです。
仮に来年4月から給与が半額になるなら、
3月末までには生活費金が
準備されていなければなりません。
つまり3月末をゴール(期限)として、
生活資金を確保するとなると、
遅くも前年の10月くらい(約半年前)には、
「売る」か「貸す」かのアクションを
起こさなくてはならないでしょう。
スケジュール的には、
子供の学費の確保の場合とほぼ同じですが、
このケースもまた、
「ゴールからの逆算」であり
空き家の実家を活用させる
「動機」をつくる一例です。
老後資金は、
人生の3大資金の一つとされ、
教育資金、住宅資金とともに、
資金つくりには十分検討を要する分野です。
空き家になっている実家があるならば、
それを有効に活用して、
老後資金つくりに生かしたいものですね。
※こちらの記事もご参照ください。
【子供の進学から、実家の活用を考えよう】
→ http://jikka-akiya.com/?p=1310